【はっとの勝手に名画鑑賞会】
第47回「道」
(1954)

ずっと気になっていながら
一度もこの監督の作品を
観たことがなかった
「フェデリコ・フェリーニ」の
1954年公開のイタリア映画
「道」を観ました。


これもロードムービーっぽいストーリーで
以前このシリーズで紹介した
ミケランジェロ・アントニオーニ
監督の「さすらい」より3年早いので
こちらが世界初のロードムービー
なのかもしれませんね。

フェリーニもとても構図の優れた
絵心のある映画を撮る方ですね。
ベルナルド・ベルトルッチ
ほどの洗練された感じは
ありませんが、朴訥とした
温かみのある映像がとても素敵でした。
冒頭のシーンから
その素晴らしさが堪能できますよ。

フェリーニは元々は脚本家だったらしく
ネオレアリズモの記念碑的作品
「無防備都市」の脚本も
執筆しているそうです。
面白いのは当時彼は
似顔絵屋をやっていたそうで、
そこに監督のロッセリーニが
遊びに来て脚本を頼んだという
エピソードがあります。

そんなこんなで
脚本を何本か書いてるうちに
自分も監督をやりたくなって
しまい、何本か監督として映画を撮った後、
ネオレアリズモの最後の
作品と言われるこの
「道」という傑作を生み出した
そうなんで、何をやらしても
良い仕事してしまう人なんでしょうね。

これ、なんと言っても
主演の二人の演技が素晴らしいんです。
「アラビアのロレンス」の
怪演でもおなじみのアンソニー・クイン、
そしてフェリーニの奥さんの
ジュリエッタ・マシーナ、
このいわゆるクセが強い
二人の名演だけでも、この映画を
観る価値があると思います。

日本で言えば、勝新太郎と
樹木希林のラブロマンス映画
みたいな感じかな?
どんだけクセが強いか
分かりますよね?(笑)

いずれにしてもフェリーニ作品も
やはりもっと観とくべき
だなと、そんなことを
思わせてくれる映画でした。

是非(^。^)