ちょっと思い出したんだけどさ。

いわゆる、僕の青春時代はシラケ世代の延長みたいな雰囲気が流れていてね、物事に熱くなる人間をちょっと半分馬鹿にしたような冷めた視線で眺める風潮があったんだよね。

高校時代の話なんだけど、クラスで体育祭の応援団のリーダーを募集した時に、誰も名乗りをあげない中、
確か広島から転校して来たN君という男が
「そんなら俺やるは」と名乗りをあげてくれたんだよね。
その姿がやたら潔くてね。なんか心に来るものがあったので、すぐに俺も手をあげて、「俺も応援団に参加します!」と言って、そして仲の良かった隣の席の友達も、お前もやろうよ、と無理矢理誘って、三人だけの応援団がスタートしました。

そのリーダーのN君は、広島出身という土地柄なのか、バンカラの応援団の本格的な型をなぜか知っていて、三人で一世風靡セピアみたいにクラスで「せいや!」とか言いながら練習していたら、
その気迫につられて、俺もやりたいってクラスメートがドンドン増えて、結果的には20人くらいの応援団になったのかな?

本番は、中学の時に不良だった、友達にヨーランとボンタンを借りて、ズタズタの学生帽をかぶったり、凝りに凝りまくって、
みんなで魂を込めた応援をしたら、応援合戦で優勝しちゃったんだよね。
そりゃあ、もうみんな大喜びでしたよ。

どっちかって言うと、なんら特徴のないシラけた感じの人間が集まったクラスが、
一人の潔く熱い男の志で短期間に雰囲気がガラッと変わった
状況を目の当たりにしたのは
俺の人生にとって、凄く大きな出来事だったんだよね。

だから、どんなことにしても、物事を必死で一生懸命やってる人間を馬鹿にするようなことを言うやつを俺は可能性を潰すものとして、あまり認めたくないんだよね。

今回のデモに関して、うちの国の代表の発言を見てごらんよ?
テロだとか、嵐だとか。
そこに集まってる人達の必死の思いを考えることすらなく、
上っ面だけ見て、こんなことを言う人間を
俺は絶対認めないし、
そのことを一生忘れないよ。