シークレット・レース~ツール・ド・フランスの知られざる内幕~ | 選挙コンサルタント八田晋呉公式サイト

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株式会社I&Yコンサルティング 代表取締役。 選挙勝率93%(2013年7月現在)地盤看板カバンのない 無所属新人候補の選挙コンサルティングを得意としています。

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プロ自転車競技界の暗部を
描いた傑作ノンフィクション


選挙コンサルタントの八田晋呉です。

あなたが立候補しようとしている市議選では、
毎回ほぼ全立候補者が、
厳密に解釈すれば公職選挙法に違反して
いるズルとインチキを行っており、
それをしなければ絶対に当選の目はない。
そしてその違反が見つかる確率は
限りなくゼロに近い。
さて、あなたならどうする?

これがこの本のテーマである。

二人の著者の内のひとり、
タイラー・ハミルトンは、
長きにわたりプロ自転車競技の世界の
第一線で活躍し、アテネオリンピックでは
金メダルを獲得した人物である。
※その後IOCによりメダルはく奪

シークレット・レースには、
1990年代半ばから
2000年代の半ばにかけて、
プロ自転車競技の世界で公然と行われていた、
ドーピングの実態がリアルに描かれている。

その中心にいたのが、
ツール・ド・フランスを前人未踏の7連覇する、
アメリカの英雄ランス・アームストロングである。
※後に記録は抹消

同じチームに所属していた、
そして最も強い信頼で結ばれていた
自らの過ちを認めたハミルトンと、
決して認めなかったアームストロングの、
決定的な対立と別離までのいきさつが、
恐ろしいほどの臨場感で迫ってくる。

この本の中で印象に残るシーンは、
ハミルトンが家族のみんなに、
自分もドーピングをしていたと
真実を話す場面である。

ハミルトンが全てを話し終えた時、
母親は涙を流しながら息子を抱きしめる。

その時彼は、
「母はこれまで僕が優勝するか
ビリになるかなんて気にかけていなかった。
母が気にしていたのは、僕に元気でいてほしい。
幸せな毎日を過ごしてほしい。
ただそれだけだった。」
と気づくのである。

一方の、
ランス・アームストロングは今年の1月に
オプラ・ウィンフリーのインタビューで、
はじめて公の場で自身のドーピングの事実を認めた。
以下は↓その時のインタビュー映像。
http://www.nowthisnews.com/news/lance-armstrongs-oprah-confession-in-160-seconds

さて最初の質問に戻ろう。

この本の中で描かれた全てのことは、
自転車競技の世界だけの話しでは決してない。

日本の社会で、会社で、学校で、
日常的に起こっている出来事なのだと思う。

それゆえに、
単なる暴露本では終わっていない。

本の最後は次の言葉で結ばれている。

“真実は、人を自由にする”

文庫本ながら550ページもあり
少々手ごわいが、
自転車レースに全く興味のない人にも、
是非お勧めしたい1冊である。