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「先生、うちの子、発音は良いのに英検の面接で不合格になったのですが・・・・」
ってこんなにハッキリ「発音は良いのに」を強調するお父さん・お母さんはいらっしゃいませんが、
幼少期から英語に取り組んでそれなりの成果が出ているのに・・・
子供のころ海外で生活していた経験があるからスピーキングに関しては大丈夫だと思っていたのに面接で落ちてしまうなんて・・・
と感じる方はいらっしゃると思います。
今日はそんな時に私が保護者さんにお伝えする内容をブログに書いてみようと思います。
対面で行われる英検の面接について
確かに、発音の良さは高評価につながります。
ですが、面接の最初に行われる「音読」や、準1級の「ナレーション」で、「この子、なかなか良くできそうだ」とつかみはオッケー状態が出来上がってしまうことで逆に合格へのハードルは高くなるものだと思っておいてください。
なぜなら、そのあとに行われるQ&Aの場面において、明らかに答える量が少なかったり、質問の聞き違いまたは内容の理解不足を露呈するようなことになった場合に、その子の英語力の印象がガクンと一気に下がるからです。
その級に見合った英語力を感じ取ることができないという印象が面接官の中に残ってしまった場合、面接官の頭の中にある「合格者レベルのイメージ」とはかけ離れてしまうわけですね。
面接中、そこから先の評価はどんどん厳しくなっていきます。
そして、面接という場において、感情をゼロにして採点するのは本当に難しいものだと思いませんか?
目の前にいる受検者に対して「んーー、発音は良いとしてもそれ以外がね・・・」ということになってしまうと、なかなか合格が難しくなってくるのではないでしょうか。
厳しい言い方ですが、発音の良さを武器として合格を勝ち取る!という考えではまだまだ弱いです。
S-CBTの面接(スピーキングの部分)について
意外と思われるかもしれませんが、
外国人風に音読できるけれど、ところどころ単語の読み方に不正確さがある子
よりも
ベタッとした声で、日本人っぽい発音だけど、正しく単語を読めている子
のほうが「音読」部分での点数が高めに出ているようです。
(あくまで私が個人的な感覚としてそう感じているだけです)
そして、これは機械の読み取りの性能(精度?)が関係しているのかどうなのか定かではありませんが、
空気を含んだような綺麗な声の子
よりも
ベタッとした、野太い声の子
のほうが、「お、ええやん!」という点数を結果としてもらえている気がします。
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対面方式の面接も、S-CBTも、どちらにも共通するのは、「海外っぽさ」よりも「話している内容に中身があるかどうか」「ズレが生じていないか」という部分ですので、「うちの子、発音はそこそこ良いのに、面接で落ちた」という場合には、
・質問を正確に聞き取ることができているか
・言いたいことを相手に伝わる英語で話せているか
・そもそも「言いたいこと」は質問された内容とずれていないか
そのあたりを疑ってみましょう。
もうすぐ英検2次試験の時期がやってきます。
面接の採点も非常に厳しくなってきましたので、今度こそは!と再チャレンジの学生さんが昔より増加していると思います。
ぜひがんばってくださいね!!