英検5級または英検4級の勉強をして合格した小学生の生徒たちと接していると、わかりやすい変化があります。
みんな、合格してからの伸びがすごいんです。
伸びがすごいと言っても、「急にペラペラ英語を話し始めた」などではありませんよ。笑
どんなことかというと、
「英語らしい感覚が、以前よりもよく身についている」という印象を受けるんです。
それは、授業の中でライティングとスピーキングをさせた時によくわかります。
たとえば、こうです。
I like his father.
I need to do my homework.
I ask my mother to cook.
He lost his key.
などのように、ピンク色をつけた英語を自然に文の中に入れて話せるようになっていたり、漏れなく書けるようになってきたんです。
これはやっぱり英検の勉強を通して英文に触れてきた回数の多さがよくあらわれている結果だなと思います。
熟語を教えて、そこから自分で英文を作るという練習を何度かしているのですが、
I need to do homework.
と自分で書いたり言ったりした後に、
「ん?なんか足りへん気がする〜。my homeworkかなあ?」
と言いながらノートに書き直していたりするんですよね。
先日こちらの記事でも書いた、「間違っている英文の気持ち悪さ」がわかるようになってきたという良い傾向だなと感じます。
ここで、英語力の伸び方について少し書きたいと思います。
たとえば「海外留学」をイメージした時、多くの方は、現地にいるその期間が一番英語力がMAXに高まるものだと思いがちなのですが、実は、帰国してしばらくしてからの方が「伸び」を感じたと言う方も少なくありません。
実際、私もそうでした。
帰国直後からの1年間が一番「英語力の伸び」を感じました。
現地でがんばっていたことが、数ヶ月遅れで発揮されるイメージですね。
やはり、力として発揮されるには時差があります。
英検の勉強もそれとよく似ています。
合格するためにがんばっている期間はもちろん今までより英語力が高まっているのですが、そこで一定期間集中した結果が本当に発揮されてくるのは、合格後です。
でも、テストが終わったらその解放感でパーっと忘れちゃうんじゃない?!
と思う方もいるかもしれませんが、それは、確かにそうです。
小・中・高校生みんなそうです。
大人もそうですよね。
だけど少しのきっかけでまたすぐに思い出すことができたり、英検で先取り学習していた部分を学校で習った時に、驚くほどストンと頭に入ってくるという事例はたくさんあります。
教室で英検の勉強を提供して何年も経ちますが、以前の私は「生徒の合格がゴール」という状態であまり精神的な余裕はありませんでした。
ですが、ここ最近はようやく合格後の生徒の様子に注目する気持ちのゆとりができました。笑
英検合格後の生徒たちに授業を行っていると、
お〜すごい!やっぱり身についてるやん!
土台が固まっていて、良い感じ!
と思う場面が何度もあります。
だから、小学生に英検のチャレンジをすすめるのをやめられないんですよね。
最終的に手に入る英語力が高く、グラつきが少ないから。
です。
それではまた