皆様 

前々回のブログに身体均整師会学術部主催

「歯科医によるかみ合わせと姿勢」ZOOM講習会に現場参加した経緯は投稿済みです。

 

私が以前、研究誌の参照文献で使用した歯科医・和田賢一氏

が身体均整法の12種体型を姿勢のツールに用いた論文

「噛み合わせと姿勢」の存在を講師 丸橋全人歯科・副理事長・亀井琢正先生に伝言するようと連絡したことから、ことが始まりました。

もっとも、この学術部というのは十数年前に師会の副会長時代に提案した科学化プロジェクトが発端で、師会の役を離れた今でもこの活動をサポートして、いわば姑的存在です。

 

本題に入りましょう。

亀井逐正先生は東北大の歯学部出身、「姿勢と嚙み合わせ」に注目した矯正歯科専門医、東北大、仙台といえば身体均整法と関係がすくなからずある、橋本敬三先生(没)温故堂・操体法のおひざ元、学術部長も操体法のエキスパートなのでその関係で、今回の講習会の運びとなったのかと思っていました。

 

話を伺ってみると操体法との関係は全くないということでした。

ただ、先生の名字の亀井は身体均整法創始者の名字と同じ、何かしらのご縁はあるのかなぁ とも考えたりしながら講義を拝聴。

 

実際にモデルの噛み合わせを顎関節を操作矯正し、その後にマウスピースを作る手技を見せていただきました。

 

モデルは私の姿勢観察では身体均整法12種体型の頭脳型フォーム2 

一番ストレスのかかっている椎骨は胸椎1番と腰椎5番のフォーム2の関連椎骨。

 

亀井逐正先生は顎関節の噛みあわせの観察をされ、矯正の手技が始まりました。

口腔の指を入れたりしながら,歯列などを操作し、10分くらい経過したでしょうか、バランスの取れた状態になりました。

私が観察した歪みは、きれいに消えていました。

噛み合わせと姿勢の連携がよくわかりますし、同時に亀井先生の矯正手技の的確さ、すばらしさが納得できます。

歯科的には、この状態にして矯正用のマウスピースを作るわけです。

 

先生のおしゃるには、このバランスが取れた状態は、一度ものを噛むと元に戻るということでした。

その戻る状態を見せてくださるために、何回か噛む行為をし、しばらくして再度咬み合わせを検査。

 

「このように戻ってしまいます。」と矯正前と同じ歪んだ噛み合わせ状態を提示されました。

 

そばでその変化を観察していると、確かに噛んだ刺激後3分くらいすると、モデルの姿勢は元の歪み姿勢フォーム2にもどり、関連椎骨の負荷が見えてきます。

 

「先生、今度は私に噛み合わせを均整の手技で整えさせてください。」と申し出ました。

 

私のことを知っている人は、本来の出しゃばりという見方、これある思います。

実は私、本当に気弱なのです。

しかし、身体均整法のすばらしさをその道の専門家にわかっていただきたいという大義がある時には、いつも清水の舞台から飛び降りるつもりで、臆さず行動を起こします。

 

許可を得て、立ったままの姿勢で胸椎1番と腰椎5番に刺激を加え、ついでだから胸椎9番にも入れるかなどと言いながら、調整終了。

刺激の吸収する時間を含め3分位かかったでしょうか。

 

「先生、噛み合わせの観察をしてください。」

亀井先生が観察してくださり、その評価は

「綺麗になっている。」

        (やった!って感じでした。)

すかさず、

「先生、身体均整法では胸椎5番を軽く1発巧打するとアドレナリンが体内に分泌、その働きで筋肉のテンションが上がり、この綺麗になった噛み合わせ状態をながく維持できます。」

と言って胸椎5番に刺激を入れました。  

続く

拙書 お読みください。

「重力で読み解く 

       身体均整法入門

      どうして姿勢は歪むのですか」