皆様
眼圧と脳脊髄液との関係、如何がでしたか。
前回紹介したのは眼圧と脳脊髄液の両者の関係が視神経に影響を与え、特に視神経の脳への出口における脳脊髄液の圧力が低いと正常圧緑内障の発生に関わると言う研究でした。
緑内障は急性のものは眼の痛み・頭痛・吐き気が生じたり、慢性になると視野が欠損したり,最悪失明などもおこる病気です。
普通、緑内障と言うと眼圧の高いタイプの緑内障を思い出します。
このタイプの緑内障を患っているクライアントさんが、身体の歪みを調整していると、(もちろんの事、足の操作と背中の皮膚に軽く接触するくらいの調整で眼に触れることは全くありません.)高かった眼圧が正常範囲になったりすることを経験するのですが、身体の仕組みにこの様な背景が組み込まれているからなのですね。
このことからも身体を整える大切さがご理解いただけると思います。
先の「正常眼圧緑内障」の場合でも、身体の歪みを調整することは,眼にとって良い身体環境を作り出すことができると考えています。
もう一点大事な事。
末梢に分布する神経の神経周膜を流れる脳脊髄液は手足の神経にまで及び、神経に加わる衝撃を緩衝するクッションの役目や中枢神経や末端神経に栄養を運ぶ働きもあるのです。
だから身体の歪みを適切に整えると「眼の症状」に限らず、身体の不調が無くなるということが起きてくるのです。
脳脊髄液の流れを「第三の循環系」として研究・発表された大阪大学名誉教授・橋本一成先生がお住みなっている宝塚に赴き,先生に直接ほぼ12時間に亙ってお話を伺った経緯については当ブログのアーカイブをお読みください。
橋本先生からその時にご紹介頂いた解剖書を5年越しで、やっと手に入れることができました。
次回にそれにまっわる話もしたいと思っています。
では
「大阪大学名誉教授・橋本一成先生にお話を伺う」
part1.part2,part3,part4
2012年4月5日,10日、25日、5月8日
続く