その日は長女の誕生日だった、8歳になった

停電していたので蝋燭の灯りの中、ハッピーバースデーを歌い、ケーキ🎂を食べた

あの日、お腹にいた二男は11歳だ

あの日、幼稚園最後のお別れ遠足だった長男は

17歳になっている


それだけの時間が経っている

それだけしか時間は経っていない

もう、時間すらないところへいってしまった

あの日で時間が止まってしまった


色んなあの日があり

たくさんの今がある

そう思います


あの日から数年間

私にとっては幸せの日でもありながら、素直にその幸せを、幸せと口にしてはいけない


安穏と日々を過ごす自分の中で、亡くなった人、故郷を離れなくてはならなくなった人、1人になってしまった人、家を失った人たちに対しての後ろめたさや申し訳なさが重くのしかかり、お誕生日会(家族での)の最初や、ケーキを食べるタイミングで、祈りを捧げました

そうしてからじゃないと、お祝いをするなんてダメだと自分や子どもたちを縛っていました

そして私の大事な大事な娘が生まれた最高の1日でもあるという絶対なことを蔑ろにしてしまっていました

これは今も娘には申し訳なかったと思います

もちろん、気づいた時に言葉にして謝りましたけど、だからと言って、なかったことにはならないのですけどね


これから先にも色々なことがあると思います

そんな時にも自分の中での優先順位を間違えないようにしていきたい

同じことであっても、タイミングによっては変わるものであると思うので


1日遅くなってしまいましたが、12年目の震災の日にあたり、私の気持ちを書いてみました


あの日から今日までに彼岸へいかれた全ての方に穏やかさが訪れていることを信じて