と、ある留学生Sに言われた

 

Sは東京福祉大学系の専門学校に在籍中でN2も持っていない

一方。彼女の同国の友人のRは
勉学の質の高い専門学校に在籍中時代に
ビジネスホテルへの就職が決まり
現在も支配人から高評価を受け働いている

Sがまともな資格もなく
プライドの高い就活をしている(わたしたちにしてくる)ので
わかりやすいと思い、RとSの日本語力を比較した話をSにすると
「同じ日本語でしょう!」と返してきたのだ

Rは就活当時(たぶん今も)N3しか持っていないが
例えば入管に行ったとき、窓口に書かれている表示や名称も
しっかり日本語で声に出して読める

名前がカタカナで書ければ入れる専門学校で
成績はまあまあなのに資格取得もせず(できず?)
バイトだけしていたSとは違う

Sには専門学校における勉強の質が違うことを伝えた
SもRの専門学校は厳しい/難しいと有名だったため何も言ってこなかった

 

このRとSの例のように
一言に専門学校といっても、ピンキリなのだ
 

 9割が留学生-全国101校の専門学校

によれば

私立専門学校2610校がある中
留学生を受け入れているのは871校もある
 留学生の比率が5割以上の専門学校は195校
 9割以上は101校
 45校は全員が留学生

(2018年5月現在)

 

こんなに留学生が専門学校にいる
なのに、いくら教師が働きかけても響かない留学生がほとんど


留学生のみなさんに言いたいのは
名前が書けたら入れる専門学校でも、資格取得のチャンスはある
しっかり資格をとって、自分のスキルにエビデンスを作ろう!
資格は「公式」のものだけにすること
専門学校だけの資格があって、それは履歴書に書いても意味がない

そしてできれば質の良い専門学校に行くこと
大変だけど、なんのために留学してきたか考えてほしい

Rの専門学校は日本語学校もある
その日本語学校から同じ系列のRがいた専門学校ではなく
楽をしたくてSの専門学校などの緩い学校に進む留学生も多い

もったいない話である

 

 


 

読解に弱い国について、5年以上考えている (まあまあ長い)
漁夫の利を狙って、有識者が何か書いていないかときどき調べているが
まだ見つけられていない

 

まずは単純に「読み=識字」だと考えた
それも日本語の識字ではなく、母国の識字
なぜなら文字を読むことが習慣付けられているのか否かに注目したからだ

 

外国人留学生在籍状況調査結果(2020)

6ページ目の学生の出身国を参考に
全体的に読解の弱い国だと私が思う国の識字率は

ベトナム92.8%
ネパール68.2%
インドネシア92.0%

スリランカ94.2%

バングラデシュ55.9%
こんな感じである

 

今はインターネットで調べれば何でも出てきて
知りたい情報は簡単に入手できる
動画で説明してるものには識字なんて必要ない

値段や交通手段などの情報なら識字こそ必要だが

読解とまで言えない
要は本や資料の熟読を母語でしているのか?というところに至る

ユネスコでは識字率
「日常生活の簡単な内容についての読み書きができる15歳以上の人口の割合」と
定義づけている
識字ができるからといって本を読む習慣があるとか読解力があるとかと言っていない

 

特に多言語国家は現在でも文字で伝えるのではなく、話して伝えるというのが主流であることが多い
留学生でも日本語じゃなくても母語の小説とかを持っているのは
たいてい中国人(華僑)か韓国人
ベトナムは多言語国家ではないが、本を読む習慣(趣味)というのがないと聞いたことがある

 

耳で情報を入手する文化では
日本語の
1)ひらがな・カタカナ・漢字・アルファベットを4タイプの文字を使い分け
2)長い文章

3)抽象表現も多い
4)指示語(これ、それ、あれなど)が多く、どれを指しているのかわからない

文章なんか、ような難解オブ難解に違いない

 

ただ読解がちゃんと,できないと
a)正しい情報を得られない
b)危険な目に遭う(警告表示が理解できない等)
c)仕事に選べないというか就けない
という弊害が出てくる
 

中には「訪ねれば良い」と思っている留学生も多い
わたしが投稿した求人情報を見てから、
わたしに連絡してきているのに
「どんな仕事ですか?」とか
「場所はどこですか?」とか
書いてあることを聞いてくる人も多い
そのときはそれでもいいが
もし仕事に就けて、それ続けていると
給与も上げてくれないし、解雇候補になる場合が多い

 

その点もそろそろ見直す時代に来ていると
切実に思う

 

識字率についてはいろいろなデータがあるので敢えて万能なwikiを使った
識字率による国順リスト
なので、誤差は許して見逃してください

 

 

 

 


 

2010年前後

韓国人の留学生がたくさん来日していた

当時の韓国では

できれば韓国の一流大学を卒業後
必須で東京の一流大学を卒業し

必須でアメリカの一流大学に入学するというのが
ステイタスだった

 

韓国の一流大学は必須ではないので
高卒の留学生も多く

東京の一流大学が無理な場合は

東京の大学は必須

東京の大学を卒業したら

アメリカへ

 

韓国の親御さんは
語学学校と大学の学費を必死で稼いでいた

アメリカは基本バイトもできないので
親は借金もする

 

これらの理由は

日本の首都・東京に留学したという肩書

アメリカで大学を出たという肩書

これらがあれば、当時の韓国では無敵だった

 

時代は変わり現在(コロナ前)

 

同じようなルートで
モンゴルからの留学生が来日
アメリカの大学を目指す

 

ただ理由が違う

日本は日本語だけでいい

日本語学校を卒業後、働き、お金を稼ぐ

それを渡米の費用に充てたいという人が増えている

 

そういう人に限って
能力的に厳しいのに特定技能は嫌だと言う
そのタイプの出稼ぎなら他でやってほしい

 

※但しアメリカを目指すモンゴル人の中にも
日本の四大を卒業してからアメリカへ行く人も一部はいる
実際わたしの教え子もこのパターンで、最近渡米し頑張っている!