ミュージカル「ナディーヌ」公演にご支援を! | 孤独な音楽家の夢想

ミュージカル「ナディーヌ」公演にご支援を!

 

 今年6月22日(土)と23日(日)に、群馬県高崎市新町にある高崎市新町文化ホールで、「新町歌劇団」が、ミュージカル《ナディーヌ》(原作・脚本・作曲:三澤洋史)を公演します。

 

 「新町歌劇団」は、群馬県内一面積が小さかった自治体、旧多野郡新町(現・高崎市新町)の公民館で、1986年(昭和61年)に生まれた小さな歌劇団です。この小さな町、新町出身の三澤洋史先生が、ベルリン留学から帰ってきた時に、「地域のために音楽を」と、合唱を指導をしたことからはじまりました。38年の間には、さまざまな公演を行ってきましたが、特に、三澤洋史先生による創作ミュージカルは、活動の軸となってきました。

 地元の民話を元としたミュージカル《おにころ》(原作:野村たかあき、脚本・作曲:三澤洋史)(1991年 初演)、イエス・キリストとマグダラのマリアを描いたミュージカル《愛はてしなく》(脚本・作曲:三澤洋史)(1995年 初演)、そして、今回公演するパリを舞台としたミュージカル《ナディーヌ》(原作・脚本・作曲:三澤洋史)(2004年 新町 初演)です。

 

 ミュージカル《ナディーヌ》は、三澤先生が奥さまと過ごしたパリ・モンマルトルでの大切な思い出が、発想の原点となっているそうです。パリの広告代理店に務めるさえない中年男ピエールと、夕暮れの街角で突如現れた不思議な少女ナディーヌの恋物語です。ナディーヌは花の妖精で、妖精の国「フェアリーランド」の女王となる妖精です。亡き父の後、国を継ぐために、人間界に送られることとなりました。もし、人間界で「かけがえのないもの」を得ることができたら、妖精界で最高の女王になることができるといいます。物語は、ナディーヌが心配でフェアリーランドから追ってきたIQ500の天才博士ドクタータンタンや、召使いのオリー、また、国王の座を狙っているニングルマーチなどが登場し、奇想天外な方向に進んでいきます。はたして、ふたりの恋の行方は・・・。

 

 僕は、IQ500の天才博士ドクタータンタンを演じます。この妖精は、犬の姿をしています。三澤先生が飼っておられたミニチュアダックスフンドからこの役は生まれました。この役を作るのに、ありがたいことに、三澤先生は僕をイメージして作られたそうです。ですので、僕にしかできない役です。初演(2004年)と、再演(2016年・聖学院講堂)で演じさせていただきました。

 初演は、2ヶ所で行われました。ひとつは、くにたち市民芸術小ホールで、2004年7月31日と8月1日に行われました。これは、2003年10月から開始した、くにたち市民芸術小ホールの「ワークショップ」の本公演として開催されました。僕はこのワークショップの指導を三澤先生から任され、合唱メンバーと共に、この舞台を作り上げました。そして、もうひとつが、新町文化ホールで、2004年8月21日と22日に行われたのが「新町歌劇団」による公演です。8月22日は僕の誕生日です。サプライズで打ち上げ会場でお祝いしていただいたのをよく覚えています。

 ・・・このふたつの初演は、僕にとって忘れられないものです。なぜなら、父が亡くなったのが、公演直前の2004年5月31日でした。僕は悲しみの中で稽古し、本番を迎えました。・・・普段、僕の本番をあまり観にこられない兄が国立に来てくれて、公演後、しみじみと良かったと言っていました。母や姉は、父の遺影を持って、新町に観にきてくれました。父にも観てほしかった舞台です・・・。僕たち家族のかけがえのない父の存在が、この作品には残っているような気がします・・・。

 しかしながら、この舞台がご縁となって、僕は「新町歌劇団」にて、ミュージカル《おにころ》の伝平役(2006年・2012年・2015年・2017年・2021年)、ミュージカル《愛はてしなく》のイエス・キリスト役(2008年)、地球オペラ《ノアの方舟》の宇宙人役(2009年)など、僕にしか演じられない「キャラクターもの」で出演させていただいています。また、2017年の群馬音楽センターでのミュージカル《おにころ》では、「おにころ合唱団」(公募)を指導させていただき、そして、2021年12月からは、副指揮者として「新町歌劇団」の指導をさせていただいています。

 歌劇団のメンバーと作り上げるミュージカル《ナディーヌ》、とても楽しみです。

 

 少し話が長くなりましたが、今回のミュージカル《ナディーヌ》公演では、クラウドファンディングで、公演費用を支援していただきたく、皆さまにお願いしています。

 既に、2024年2月20日(火)10:00より支援募集期間がスタートしており、終了が2024年3月29日23:00までとなっています。

 今回の公演では、約350万円の予算を計上していますが、どうしても、収入との差額が50万円出てしまいます。そこで、この不足分を、クラウドファンディングを活用させていただき、皆さまに支援していただけないかと募集させていただいております。「3,000円 お気持ちコース」「10,000円 応援プラン」「30,000円 応援プラン」「50,000円 応援プラン」「100,000円 応援プラン」などがあります。是非、少額でもご支援賜りますと幸いです。

 下記のURLから入っていただき、ご協力、よろしくお願いいたします。

 

■公演の概要

【日時】2024年6月22日(土)開演18:30、23日(日)開演13:30

【会場】高崎市新町文化ホール

【演目】ミュージカル《ナディーヌ》(原作・脚本・作曲:三澤洋史)

【出演】三澤洋史(指揮・演出)、込山由貴子(ナディーヌ)、山本萌(ピエール)、初谷敬史(ドクタータンタン)、大森いちえい(オリー)、秋元健(ニングルマーチ)、新町歌劇団(合唱)、群馬県のこどもたち(グノーム)、小林直子(ピアノ)、長谷川幹人(エレクトーン)

【チケット料金】全席自由 大人3,000円、小人(中学生まで)2,000円

【主催】新町歌劇団

【後援】高崎市、上毛新聞社

 

■クラウドファンディングのページ(↓こちらをクリックしてください。)

https://readyfor.jp/projects/nadine

 

■新町歌劇団のページ(参考)

https://nei065.wixsite.com/sinmachi-kagekidan

 

■三澤洋史先生のホームページ(参考)

https://cafemdr.org/index.html

 

by.初谷敬史