市長選の投票率が60%を越えたというのが嬉しいです。少なくとも過半数が投票されたという事はようやく大阪活性化の一歩だと感じます。不在者投票が増えたそうです。
http://www.nikkei.com/news/local/article/g=96958A9C93819A91E0E5E2E3E48DE0E5E3E3E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;n=9694E3E4E3E0E0E2E2EBE0E0E4E5
有権者数 投票率 投票数 不在者投票 不在者投票率
市長選 201万人 62.9% 127万票 25万票 19.7%
橋下徹 75万票
平松邦夫 52万票
知事選 694万人 52.7% 366万票 64万人 17.5%
松井一郎 201万票
倉田薫 120万票
1.自民党
前回の歴代大阪市長
でも書きましたが、関さんの改革をすすめようとした自民党が負けました。民主の左翼労働組合をバックにした平松さんが勝ったのです。そして今回、その平松さんを自民党は推薦して負けました。党として踏んだり蹴ったりでしょう。
しかも敗北を受けて石原幹事長は「都構想について『協力要請があれば検討する』と秋波を送っています
。きっと大阪は嫌でしょう。
ところが、実は大阪維新の会は元々自民党内に出来ていた党内会派でした。半数以上が元自民党です。自民党から出て行けと言われて出ましたが、都構想実現後には自民党に戻ろうとしている方が大半です。政党ですらなく政策集団です。
2.マスコミ
ほぼ全部の政党、マスコミを敵に回していました。
http://birthofblues.livedoor.biz/archives/51308984.html
維新の会としての政策にひとつでも反対なら現状維持の平松さんへという動きがネットでも盛んになっていました。
市役所をなくす・・・ 市の役員とその一族郎党が猛反対
教育基本条例 ・・・ 教師が反対運動
公務員基本条例・・・ 市役所だけでなく府役所役員も大反対
外郭団体をつぶす・・ 外郭団体職員とその家族が猛反対
関電に脱原発 ・・・ 関西経済連合会が猛反対
→スポンサーだからマスコミも反対
こういう動きに危機感を感じて、今回初めて選挙のお手伝いをしました。
3.世代格差
産経新聞の出口調査報告
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/111127/waf11112721090027-n1.htm
70歳以上の 51.5% が平松氏に投票
30代 の 74.2% が橋下氏に投票
私も、子供や孫の時代になった時に今の大阪の閉塞感ではどうしようもないと危機感を感じていました。
4.地域格差
Facebookで友人と大阪ダブル選挙の事を会話していると
「東京に住んでるから、はっきり言って大阪の事はよくわからない」
と言われました。そりゃそうだと思います。
今朝の日経新聞の「有識者」のコメントを見ると、東京に住んでる方と大阪の方とでコメントがくっきりわかれていました。
御厨東大教授「何をしたいのか、その先が見えない」
→よくもこれだけ恥ずかしいコメントをするものです
片山全総務大臣「理想ばかり言っていては物事は前に進まない」
→府知事時代にどれだけ物事を進めてきたか知らないのでしょうか
橋爪大阪府立大教授「地方から都市の在り方を示した画期的な選挙だった」
→これはちょっと持ち上げすぎているような気がします
大阪市内で普通に生活している方なら、大阪の2重行政の問題や財政が危機的状況だという事はご存じのはずです。府と市が2重に管理している水道事業の統合についても協議は進んでいました。ところが、平松さんが(恐らく労働組合からつきあげられて)「大阪府全域の水道管理は大阪市が行う」と言い出してから破綻しました。明らかな広域行政を大阪市が行うという話です。これが決定的になり大阪市と大阪府の役割分担を明確にする都構想を強力に推進するしかないと橋下さんは判断されました。
「都構想」は市役所を解体して30万人程度の目の届く範囲での地域行政に変える事が目的です。ですから、例えば堺市と大阪市を複数の市に分割するなど選択可能なオプションはいくつかあるでしょう。
5.最初が重要
結婚でも最初に役割分担をきっちり決める事が重要です。府知事になった時いきなり役人と大喧嘩した事は記憶に新しいでしょう。初登頂は12/19です。どういうスタートになるのか楽しみにしたいと思います。
以上