『夫婦という病』~

 

(1)「安定-回避型」
(2)「安定-不安型」
(3)「不安定-回避型」
(4)「不安定-不安型」

 

(1)と(2)の「安定」は愛情のある家庭で育ち、オキシトシンの仕組みがよく発達し、「愛着」が安定しているタイプ。

情緒的な交わりや相手の気持ちを汲むことが苦手で、パートナーは物足りなさを感じやすい。

相手から助けを求められるとうっとうしがる。それによってパートナーを失望させやすいが、相手に対して悪意があるわけではなく、自己保身のため。とはいえ家庭生活では困難だ。

 

「不安型」は、たとえ不満があってもひとりの人を愛し続けようとする。

自分に自信がなく、ひとりでは生きていけないと考えがちで、不当な仕打ちをされても耐える。相手をじくじく責めたり、陰で悪口を言ったりしても、本気で裏切るようなことは中々できない。

 

(3)と(4)の「不安定」は愛情の乏しい家庭で育ち、愛着の仕組みがうまく発達しなかったタイプ。

パートナーと継続的な家庭を築くことや、子育てを困難にする。優しさや思いやりに欠けたり、過度に厳密だったり、相手の気持ちに無頓着だったりする。不安やストレスを感じやすい。

 

夫が何を考えているか分からない「謎の生物」でなくなれば、前向きに考えていくためのきっかけになるはずだ。

「私の夫、『不安定の不安型』だ…! どうしたらいいの!?」と思った方も落ち込むことはない。

愛着スタイルは変化することもあるそうだ。

実際に、この愛着スタイルの夫を持ったけれど、関係を良好に継続している夫婦の事例も出てくる。

 

…関西のライターであり医師の著書。