当時40代、今ジャスト50くらいの長身の女性会社員の方の

「中高年の発達障害は生きづらいよね、頑張ろうというメッセ―ジブログ」~

わかりやすい記事でした。

受けてくれる医療機関にたどり着くまでの事。

支援や就職についてなど書かれています。

ご自身は「注意欠陥多動障害」+「アスペルガー症候群」

に二次障害で双極性Ⅱ型との診断で会社勤め。

 

こちらの投薬についてもかなりのフィードバックがあるようで

服薬も簡単ではない副作用が書かれていました。

私もちらっと知り合いから聞いたことがあります。

でも

効果を感じて働かなきゃいけない状況をクリアしている人の話も聞きました。

 

情報として知っておきたいと思います。

     ↓

ーーーーーーーー

ぬる子さん記事。

 

結論。
治癒はしないが客観性を持てるようになるので、問題解決の糸口が見つかるかもしれない効果があります。

ADHD(多動・衝動性障害優勢)とアスペルガー障害を持つ
私が飲んでいるお薬は以下となります。

■ストラテラ 120mg(一日二回、朝二錠・午後一錠)
■オメプラール(胃薬)
■ムコスタ(胃薬)
■ハルシオン0.25mg×2(就寝前)
■レキソタン5mg(頓服)
■デパス(頓服)

その他サプリメントとして、ビタミンBコンプレックス・DHA・亜鉛・コラーゲン2000mg
いま通っているクリニックでは中枢神経活性剤を処方してもらえないので、そのうち紹介状を書いてもらって転院するつもり。

 

ストラテラは効かない、効果がないとよく当事者はいいますが、そんなことはありません。
個人差もあるとは思いますが、副作用である頭痛、胃痛、腹部の不快感、眠気、喉の乾き、排尿障害、便秘、不眠がきつくて続かないだけだとおもいます。

ストラテラは、脳内が常にざわざわ忙しく、ちょっとした刺激にも過敏に反応してしまうタイプのADHDに非常によく効きます。
私が初めてストラテラを飲んでその効果が現れた時、あまりにも脳内が「シーン」としてしまい、その静けさに怖くなってしまいました。
歩いていようと、本を読んでいようと、仕事をしていようと常に脳内にはいくつもの雑念ウィンドウがブラウザクラッシャーのように次々とポップアップし、2重3重に流れていたわけのわからない脳内BGMが鳴り響く症状が、ピタリとなくなりました。
そしていつも何かにぶつかったり、いつの間にか小さな怪我をしていたりというようなことがずっと減りました。
コンビニや電車のドアから出る時は必ず軽く周囲を確かめるようになったし、角を曲がる時は死角から誰か飛び出さないか自然に注意することができるようになったのです。
フォーカスを合わせれば目の前にある作業にしっかり集中できるうえに、途中で小さな刺激を求めるあまり作業を中断してしまうといったことも少なくなりました。
ケアレスミスはもちろんありますが、その数は確実に減っています。
なぜなら「自分のやった作業を見直す」ということができるようになったからです。
投薬前は一度達成した作業は既に見知ったものであり、見直すというのは酷く退屈でつまらない作業で、私にとって非常に苦痛だったのです。
これは大きな効果です。

 

もちろん、失ったものもあります。
それは脳内のざわつきと混乱から生まれる、優れたフラッシュアイディアです。
クリエイティブな職業に付いている人には、致命的なことかもしれません。
しかし、フラッシュアイディアとは、記録しない限り一瞬で消えてしまいます。
 

めんどくさがりで作業の見直しが大嫌いなADHDに、

今思いついたことをアナログかデジタルに記録しろと言われても、そりゃ無理ってもんです。
常にそばに定型発達者や優れた記憶力を持ったパートナーがいて、勢いにまかせてしゃべったADHDのフラッシュアイディアを記録してくれるならそれでもいいでしょう。
しかしそんな恵まれた環境でクリエイティブな仕事につける発達障害者なんて、そうそういません。
 

でも中高年の発達障害者であれば、ソレまで生きてきた経験や体験、記憶をうまく活かして創作活動や生産活動につなげることができるはずです。
無駄に30年も40年も生きているわけではないのですから。

ストラテラは常にざわついていた思考や脳内の活動を交通整理してくれて、色々なことを客観的に見られるようにしてくれるお薬です。
抗コリン作用と同等の副作用がありますので、認知力の低下が心配という人もいますが、花粉症で鼻炎薬飲むよりよっぽど安全だと思います。
ちなみに私は気温の寒暖で出るアレルギー性鼻炎を患っておりましたが、ストラテラを飲むようになってから鼻炎の症状がすっかり軽くなりました。
これは嬉しい誤算。
それとこれをいうと誤解されるかもしれませんが、ストラテラを飲むと痩せます。
成長ホルモンを抑制する副作用があるらしく、胃痛や食欲不振の副作用も手伝って、みるみる痩せていきます。
私はストラテラを飲むようになってから、4ヶ月で10キロほど痩せました。(この効果のせいで、成長期の子供には慎重に投薬してくださいと製薬会社がいってるくらいです)
衝動性の高いADHDの人は、「●●を今すぐ食べたい!」という無駄な食欲の誘惑に負ける人が多く、小太りな人が結構な数います。

ストラテラを飲むようになると、まずそういった無駄な食欲もわかなくなりますし、今自分は何を食べればよいのか? ということを冷静に客観的に考えることが出来るようになります。

常に自分が世界の主役であり、地球は自分を中心に回っていて、どんなことも自分に関連付けて考えてしまい、いつも色々なことが心配だし、あれもこれも気になるし、ちょっとしたことで落ち込むし、でも次の瞬間には別のことに気を取られて二秒前のことを忘れてしまい、そうかと思えば20年前の恥ずかしかった体験がどこからともなくフラッシュバックしてきていてもたってもいられなくなるし、時間は常に思った以上に早く流れて何もかも間に合わず、もうどうしていいのかわからない。
そんな人はぜひストラテラを我慢して2ヶ月飲んでください。早い人は1ヶ月くらいでも効果を感じられると思います。
ストラテラは劇的に何かの問題を解決するお薬ではなく、自分と世界に対して、一歩引いた冷静な視点を与えてくれるものです。
多動にはあまり効果はありませんし、社会性のなさを改善するものでもありません。
しかし自分が抱えてる問題に対して、さてどうすればいいのかな? と考える余裕が出てくるお薬なのです。

合わせ技として、ストラテラと中枢神経活性剤(リタリン、ベタナミン、モディオダールなど)を併用すると、お薬が効いている時間だけは、冷静でクレバーな定型発達者の気持ちになれます。
脳内が風のない静かな湖面のようにシーンとなり、色々なことに即座にフォーカスを合わせることができるようになり、どんなことにもすぐに取り掛かれ、解決を面倒と思うことがなくなります。定形の人は常にこんなクレバーでクリアな思考をしているのかとおもうと、そりゃ社会から発達がはじかれてもしょーがあんめいと思いますわ。
前に通院していたときもらったベタナミンと併用したとき、つくづくそう思いました。
もうベタナミンの在庫がないので、最近は朝の濃いブラックコーヒーで代用しています。効果はイマイチですが、目覚めはめちゃくちゃよいです。

社会生活がうまく送れないで困っている中高年の発達障害者は、まずこのお薬を飲むことを目標に、医療機関へいってみてください。
ちなみにストラテラの薬価はものすごい高いので(保険効いても2週間分で1万円くらいとられる)必ず自立支援を申請してから処方してもらいましょう。

なお、困った副作用として不眠があります。
元々発達障害(特に衝動性の高いタイプ)は睡眠障害を併発することが多いので、合わせて睡眠導入剤を飲んでみてください。
ただしマイスリーはおすすめしません。マイスリーは超短時間効果が売りですが、それは半ば嘘です。
マイスリーを飲んで寝ると、翌日相当眠気が残ります。脱抑制も起こしやすいです。
ハルシオンはスッキリとした切れ味でおすすめです。
ベンゾジアミン依存については、一部の偏執狂者が煽っているだけなので、医師の指導のもと飲んでいるならなんの心配もありません。

ストラテラを飲んで冷静になり、

睡眠導入剤を飲んで生活のリズムを取り戻し、

自分の現在の状況を客観的に観察して、

そこから社会生活への折り合いの付け方を考えてみるのが一番無理の無い方法だと思います。