ここ2週間くらい、左目の白目がむくんでいる。

目がむくむ、という概念を知ったのは5年前くらいだろうか。

 

クッシング症候群を患っていた時、ずっと目にゼリー状の涙が溜まっている、と思っていた。

それまで、そんだ状況になったことがなかったから、なんなのだろう、と思いつつ、当時は主治医に聞きそびれていた。

 

クッシング症候群の症状は色々あるが、私の場合は、むくみ、というのが最も強く広範囲に出ていたらしい。

下半身のむくみがあまりにすごかったので、眼の違和感は色々あったけれど、「ゼリー状の涙目」はそこまで実害がないと思っていた。

クッシング症候群だった時は、コルチゾールの値が寝ても覚めても一日中異様に高い状態だった訳だが、今は真逆で自分の身体からはコルチゾールはほぼ出ていない。でも、コートリルを飲んで補っている量が過剰なのか、眼にストレスがかかっているのか、ミトタンでホルモンバランスがおかしくなっているからか…よく分からないが、クッシングでなくなってからもゼリー状の涙目には度々なっていた。

細菌感染にも弱くなっていたのか、この10年程で結膜炎にも2回罹っている。5年前に罹った際、眼科の医師にゼリー状の涙目のことを「白目がむくんでいる」と言われ、眼もむくむのか!と正に目からウロコだった。

その白目のむくみもいつの間にか治まってしまうので、一つのストレスサイン、位にしか思っていなかった。

 

しかし、約2年半前、左眼のむくみは治まるどころかどんどん大きくなっていき、ゼリーどころか梱包材のプチプチ(緩衝材)のように固くなり、最終的にはまばたきを妨げられる程の状態になってしまったことがある。左眼の白目の目頭側がポコっと膨らんだ状態は、不快であるだけでなく、視界の妨げにすらなりつつあった。結局、結膜嚢胞という診断に至り、手術で取ることになってしまった。あの手術中の緊張状態は二度と味わいたくない。麻酔をしているから痛みはもちろんないけれど、器具でまぶたを空けた状態のまま固定され、同じ方向に黒目を位置させるように、「左上向いてくださ〜い」等の指示にひたすら従わなければならない。そして、手術道具が目の前、というより眼上を行き来する様に耐え続ける時間は、本当に辛かった。術後の痛み等は特になかったように思うが、今も私の左眼の黒目の目頭側の白目には、よく見ると縫いつまんだような跡が残っている。

それ以降、白目のむくみにはより注視するようになった。

今回のむくみは、術後一番長いかもしれない。今のところ、大きくなっている気配はないけれど…

前職で勤務中は、今よりもずっと長い時間パソコンに向かっていたから、眼へのストレスは強かったはずなのに。あ、でも車で出張に出かけることも多かったから、近くも遠くもバランス良く見ていたのかなあ…

それとも、今はスマホの見すぎ?テレビの見すぎ? 

 

ちなみに私の自慢は、裸眼で1.2を下回ったことがないことだ。

老眼が来る日に怯えつつ、もう少し眼を大切にする日々を送らねば。