JR西日本「WEST EXPRESS 銀河」の紀南ルートの乗車記です。

 

その③では、新宮駅太地駅の様子を、

 

その④では、古座駅周参見駅の様子をお伝えしてきました。

 

今回その⑤では、白浜駅京都駅までの様子をお伝えします!

 
 
 

 パンダだらけの白浜駅

次の停車駅は、白浜(しらはま)

白浜といえば、7頭ものパンダが暮らすアドベンチャーワールド

 

と言うことで、白浜駅の改札口はパンダのぬいぐるみに占拠されていました。

 

 
こちらは、昔のくろしお号に設置されていた本物のパンダシート
 
あくまで写真撮影用なのですが、実際に座ってみると、自分の後頭部がパンダの鼻先にぶつかってしまい、座り心地が良いものではありません😁
 
 
たくさんのパンダに見送られて、白浜駅を後にします。
 

 心に残る音楽のおもてなし♪

 次は、紀伊田辺(きいたなべ)で24分間停車します。

促されるままに、駅の待合室に行ってみると、そこには地元の中学生たちがスタンバイしていて、乗客が集まったところで演奏会が始まりました!
 
 
彼らが演奏している楽器は木琴ではなく、特産の備長炭で作られた炭琴(たんきん)という楽器。
 

炭をたたいてみるという発想がありませんでしたが、不思議ときれいな音が出るのです♪

そう言われれば、紀州の備長炭は有名ですよね。

 
 
楽器になっているとはいえ、あくまでも炭なので、うかつに触ると手が真っ黒になりますよ😅
 
音楽でのおもてなしは、後々まで心に残るので、個人的に高評価です!
 
過去に乗った観光列車では、北海道の「花たびそうや」号の士別駅で高校生が吹奏楽を披露してくれたこともありましたし、「流氷物語」号で知床斜里駅の駅員さんがトランペットを吹いてくれたことも思いだされます🎺
 

 

演奏を満喫した後は、駅前の物産店「tanabe en+」さんへ。

ここでは「銀河ドリンク」(400円)を飲んでおきましょう。中身はの梅のジュースで、テイクアウトができますので車内でゆっくりいただきます。

 
 
ついでに「ふるまいみかん」も頂きました🍊
 
 
この後、列車は梅の名産地南部(みなべ)を通過していきますが、ちょうど車内では梅製品のPRも行われていて、梅ドロップと梅ドリンクを頂きました。
 
まだまだ、列車は海沿いを進んでいきます🌊
 
 
いつまでも、この贅沢な時間が続いてほしいものですが、旅もそろそろ終盤にさしかかります。
 

 旅程表にない駅

旅程表には記載がないのですが、列車は印南(いなみ)でも停車します。
ここは特におもてなしがあるわけではなく、後続のくろしお号と普通列車に抜かれるための停車です。
本来は運転停車なのでしょうが、30分以上に及ぶことからドア開放してくれているのですね😉
 
 
ホームからも見えていますが、名所はかえる橋🐸
かえる橋までは、駅から徒歩5分ほどなので散歩がてら行ってみます。
 
 
かえる橋からは、駅に停車中の「銀河」も見ることができますよ。
 
 
印南駅を出発することには、少し薄暗くなってきました。
それでは出発いたします」ではなく、「それでは旅を再開いたします」という粋な車内放送も旅に華を添えます。
 

 車内でのお楽しみ

海の景色も満喫したので、車内にも目を向けてみましょう。
4号車の「フリースペース遊星」には、VRゴーグルが用意されており、沿線の古座川町のダイナミックな風景を楽しむことができます。
 

 

また、有田川町の皆さんにより、有田みかんのPRも行われていました🍊

ブランドとしての有田みかんは存じ上げておりますが、すでにここまでいくつものみかんを食べてしまっただけに、申し訳ないのですが、すでにごちそうさま状態💦

 

 

でも、せっかく車内でPRして下さっていますので、少しくらいは買っておきましょう。

 

 最後のお土産は海南駅で

日もとっぷりと暮れた17時半過ぎ、海南(かいなん)で38分間停車します。
出迎えてくれたのは、海南市のゆるキャラ「海ニャン(かいにゃん)」。
海南市はお菓子発祥の地ということで、駄菓子をプレゼントしてくれました。
 

 

改札口では、手作りの看板とカモノハシのイコちゃんも歓迎してくれました。

 

 

ここ海南駅での停車時間は、お土産購入タイムといった感じ。

改札口正面にある海南市物産観光センターは、営業時間を延長してくれていますし、改札口横のセブンイレブンは「銀河」グッズが充実しています。

 

 

全国旅行支援のクーポン券も、ここでしっかり消費させていただきました😁

 

 京都へ向けてラストスパート

「銀河」は通勤の帰宅時間帯の和歌山駅に到着。

夜になると、夜行列車の雰囲気になるのでいいですね。

 

 

和歌山駅を出発すると夕食のお弁当タイムです🍱

 

ホテルグランヴィア和歌山さんの「みくまの弁当」です。

(飲み物は付いていませんので、和歌山駅のホーム売店で購入しておきましょう。)

 

みくまの」とは熊野三山(速玉大社・本宮大社・那智大社)を表す呼び方で、「銀河」で訪れた思い出の地を、お弁当とともに振り返ってほしいとの願いがこめられたものです。

 

おにぎりのスペースが多いのですが、みかんどり、梅真鯛、梅豚、紀ノ川漬けなど沿線の食材が詰められています。

銀河」をイメージした星形のニンジンも見逃せません⭐️

 

 

そして事前予約制のオプションとして、ホテルグランヴィア和歌山マカロン(3個入・1,080円)も受け取りました。

カラフルなマカロンは、左からじゃばらぶどう山椒と和歌山の特産品を感じられれるものでした。

 

 

賞味期限が当日限りと、お土産には適しませんので、その場でデザートとして頂くのがよいかと思います😋

 

お弁当も食べ終わるころ、車窓にはアベノハルカスが見えてきて、現実に戻ってきてしまったという、寂しさがこみあげてきます。

 

 

天王寺新大阪に停車すると、次は終点京都です。

新宮から11時間の旅ですので、さすがに感傷的になります😥

 

 

自席にいるのもなんだか寂しくなり、荷物をまとめて「フリースペース遊星」に向かいます。

 

すると、乗務員さんからの温かいメッセージが書かれたメッセージボードを発見🎉

 

 

おかげさまで、最後に心が温かくなって列車を後にすることができました。

 

 

発車案内板の「銀河」の文字には「★」が付いていますね。

京都駅到着は20:53。今から「のぞみ」号に乗れば、今日中に東京駅博多駅に着けるのがありがたいです。

 

 

11時間に及ぶ「WEST EXPRESS銀河」の旅。
お手頃価格で楽しめるクルーズトレインみたいな感じで、非常に楽しく過ごすことができました。
 
昨年度の反省を踏まえて、今年度はダイヤを改善したり、海側の座席が多くなるように編成を反転させたり、景色がよく見えるように草刈りをしたりと努力を続けている列車でもあります。
 
2月と3月には旅行商品でなく、きっぷとして発売される運転日もありますので、ぜひ1度乗車されてみてはいかがでしょうか。

 ↓京都で後泊する方は駅からすぐのヴィアインがおすすめです!