「秘境駅」とは「鉄道駅のうち山奥や原野といった人里離れた場所(秘境)にあり、列車の停車本数が少なく、自動車や徒歩でのアクセスも難しい駅」のこと。(Wikipediaより)
北海道の宗谷本線には、そのような秘境駅が数多くあることで知られていますが、今回それらを巡ってきましたので、ご紹介していきます。
南幌延駅
やってきたのは幌延町にある南幌延(みなみほろのべ)駅。
幌延町には秘境駅が多く、秘境駅で町おこしをしようと画策しています😎
ホームは板張りの1面1線。
それに駅名標とミラーがあるだけのシンプルな駅で、知らないと通り過ぎてしまいそうです。
ホームの裏手には、たまに車が通る道道があるので、さほど秘境という感じがしませんが、駅自体の造りは秘境駅そのものです🙌
駅名標の横には道路用でよく見かけるタイプの照明器具もあって、夜でも安心です。
(道路に取り付ける予定だったものを、1本転用したのでしょうか。)
駅周辺は牧場があるのみ。
こんな風景が秘境駅らしいです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220710/11/hatobus-king/8e/b8/j/o1080072015144755737.jpg?caw=800)
では、ホームに上がってみましょう!
傾いた駅名標がシンボル?
ホームから旭川方を望みます。
この駅名標、なぜか大きく傾いて建っています。
支柱も錆び付き、色も褪せていて、いい味を出しています👍️
隣駅の表示が新しいように感じますが、実は2021年3月まで、両隣の駅は安牛(やすうし)駅と上幌延(かみほろのべ)駅でした。
それが、両駅とも廃止になってしまったため、雄信内(おのっぷない)駅と幌延(ほろのべ)駅に変わったというわけです😢
駅の廃止については、かねてから議論されていましたが、JR北海道の経営環境の悪化もあって、2021年ごろからはだいぶ加速してきた感じです。
この南幌延駅自体も、廃止の議論は何度もありました。
2021年春からは、南幌延駅の維持管理を、JR北海道から幌延町に移行することで、廃止を免れたという、首の皮一枚状態なのです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220710/11/hatobus-king/b5/24/j/o1080072015144755757.jpg?caw=800)
ホームから、稚内方を望みます。
こちらの角度から見ると、駅名標が傾いているのがよくわかります。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220710/11/hatobus-king/54/79/j/o1080072015144755751.jpg?caw=800)
周囲に人の気配がない駅で、ひとりで妄想に浸れるのは贅沢な時間です🤗
待合室もあります
そして、踏切の横にある赤い屋根の小屋があります。
こちらは保線のための施設ではなく、南幌延駅の「待合室」なのです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220710/11/hatobus-king/b5/24/j/o1080072015144755757.jpg?caw=800)
周辺の駅が廃止されたことで、きっぷ運賃表にも訂正のシールが貼られてしまいました。
青春18きっぷのシーズンに入りました。
混雑とは程遠い、北海道の秘境駅めぐりはいかがでしょうか?
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