■新型車両の概要

JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」ですが、現行車両の老朽化のため、来年(2022年)4月からは新しい車両で運行されることになりました。

先日、その詳細が発表されましたので、ご紹介していきたいと思います。

 

新しい車両は新車ではなく、古い特急列車の車両を改造したものになります。

改造前の種車はキハ185系ということで、四国まんなか千年ものがたりや、志国土佐 時代の夜明けのものがたり と同じ形式になります。

 

外観デザインを拝見した第一印象としては、今までの「伊予灘ものがたり」にかなり近いという感じ。

 

カラーリングも含め、今まで「伊予灘ものがたり」を応援してきた乗客や沿線の方の想いを大事にしてくれたのだと思います。

 

さすが、「想いを大切に走る~、いよな~だ~   も~の~がたり🎶」ですね。

 

 

キハ185系ですと、運転席上の前照灯が四角いのに対して、わざわざ現行車両のライトと同じく、丸形にしているあたりにこだわりが感じられます😁

 

キハ185系になったことで、窓も大きくなり、窓割りも配慮された感じがします。

 

下の座席表を見ると、八幡浜寄りの先頭では前面展望が楽しめるかもしれません😉

 

 

内装のイメージを見ると、座席配置はさほど変わっていません。

窓と窓の間の柱に、照明が埋め込まれていることもあって、より明るく洗練された印象です。

 

 

天井?に取り付けられた照明は、愛媛県の名産のみかんの形をイメージしているとのこと🍊


1号車が「茜(あかね)の章」、2号車が「黄金(こがね)の章」というもの、現行車両と一緒です。

 

そして2号車には、2人掛けの海向きペアシートが新設されました。


この席は2名単位で発売するのか、1席ずつ発売して知らない人とペアにさせられる(笑)のかどうかが関心事です😎

 

2号車の種車は、もともと半室グリーン車だったこともあり、1号車と比べて窓が小ぶりになっています。

(少し前まで、多度津駅に隅っこに留置されていた車両ですね🤫)

 

 

現行車両は2両編成ですが、新しい車両は1両増えて、3両編成になります。

 

待望の3号車は「陽華(はるか)の」と命名されました。

 

 

この車両、カウンターやギャレーなど業務用スペース以外は、まるまる1両が個室!

 

 

半円形のテーブルの中央部分は、伊予灘の風景が映り込むように、鏡面テーブルになっているのだそうです。

 

最大定員は8名ですが、2名以上で利用できるとのこと。

 

ちなみにグリーン個室の料金は、1室あたり28,000円!

仮に、グリーン個室を4名で利用した場合の単価は9,500円になります(松山~八幡浜間)。

(運賃1,300円+特急・グリーン料金8,200円)

 

 

■料金がアップします!

新しい「伊予灘ものがたり」は、特急列車扱いになるため、個室利用でなくても料金がアップします。

 

【現行車両】

松山~伊予大洲間 運賃970円+グリーン料金1,000円=合計1,970円

松山~八幡浜間 運賃1,300円+グリーン料金1,000円=合計2,300円

 

【新型車両】

松山~伊予大洲間 運賃970円+特急・グリーン料金2,700円=合計3,670円

松山~八幡浜間 運賃1,300円+特急・グリーン料金2,700円=合計4,000円

 

今までの2倍近くになり、高くなったという印象かもしれませんが、今までが安すぎたのだと思います😌

 

さらに、お料理もリニューアルされるとなると、お料理の価格変更があるかもしれません。

 

「伊予灘ものがたり」の第2章にも期待しましょう!

 

 ↓JR時刻表11月号の巻頭特集はJR四国の観光列車特集です!