平成筑豊鉄道のレストラン列車「ことこと列車」の乗車記を全3回でお伝えしています。

その① では車両や車内の装飾についてお伝えしました。



今回その②では、お料理についてお伝えしていきます!
 
■本格的なフレンチ
ことこと列車」のお料理は創作フレンチのコース料理です🍴
このお料理はミシュラン1つ星を獲得した福岡・西中洲「La Maison de la Nature Goh」のオーナーシェフの福山剛シェフの監修によるもので、実際には田川市にあるフレンチレストラン「ベルセゾン・ナカムラ」で調理されています。
 
■ことことBOX
1品目は「ことことBOX」です。
水戸岡デザインのランチクロスで包まれており、「ランチクロスはお土産にお持ち帰りください」との案内がありました。
 
すると、隣のボックス席のご婦人のグループからは「クロスだけじゃなくて、お弁当箱も持ち帰りたいわね~」という会話が聞こえてきました💦
 
 
ランチクロスを解いて蓋を開けると、前回食したメニューとは様変わりしていました。
ことことBOXには、9つのお料理が詰め込まれているのですが、これが平成筑豊鉄道の沿線9市町村から1品ずつというしつらえになっています。
 
観光列車で地元の食材を提供するのは全国共通ですが、沿線各市町村から1品ずつというの「ざっくりと地元の食材です」というのに比べて、丁寧さやこだわりが感じられます😊
 
 
ことこと列車の焼印が入ったものは温泉饅頭ではなく、福智町のカツオの竜田揚げサンドでした😁
プチサイズのハンバーガーみたいな感じです。
 
アテンダントさんが、解説の黒板を持ってきてくれました!
イラストが可愛らしいですね🥰
(アテンダントさんも可愛らしい方でした!)
 
 
9品あるといっても、ほぼ1口サイズ。
ひとつ食べるたびに、「美味しいね~」と言ってしまうことでしょう😋
 
ことことBOXが下げられると、隣のボックス席のご婦人のグループから「これで終わりなのかしら~」という会話が聞こえてきました。
 
おいおい、今のは前菜だよ」というのは、私の心の声です😎
 
 
■地元産新たまねぎのブランマンジェ
2品目は「地元産新たまねぎのブランマンジェ~Gohのオープンからのスペシャリテ~」です。
スペシャリテということは、シェフの自信作ですね🎉
 
 
ブランマンジェの上には、ウニやカニがのっていて、「底の方からすくってお召し上がりください」とのこと。


この世の中に、こんなに贅沢なお料理があるのか」ってくらい美味しいですよ😋
 
2品目に満足したところで、列車は出発駅の直方駅に戻ってきて、トイレ休憩になります。
 
 
駅前には、魁皇(かいおう)関の銅像があります。
 
 
■石炭リゾッ ト 鮑のソテー添え
3品目は、
石炭リゾッ ト 鮑のソテー添え 椎茸と焦がしバターのエスプーマ ~筑豊の誇り~」。
行橋産のお米を、石炭をイメージした黒色のリゾットに仕上げています。
鮑こそ長崎産ですが、糸田町の椎茸が添えられており、それらが焦がしバターのエスプーマの絶妙な味付けとハーモニーを奏でています🎶
 
 
鮮やかな色合いの、上野(あがの)の器も美しいです😉
 
■金田駅
金田(かなだ)は、平成筑豊鉄道の本社や車庫がある駅。
耳を澄ませば、車内放送BGMでは「カナダからの手紙🇨🇦」が流れています♪
 
 
反対側のホームに目をやると、スーツ姿の方が椅子テーブルを出してお仕事中!?
直方駅出発の際に、お見送りをしてくれた平成筑豊鉄道の河合社長です😊
 
この日は、ニコニコ超会議超鉄道」の生放送が行われていて、九州の各鉄道会社の社長がオンラインで出演しているとのこと📺️
 
 
出発時には、もちろん「ことこと列車」をお見送りしてくださいました👋
 
 
■グラタン
金田駅での停車中に座席に提供されたのは、アツアツの「グラタン」。
金田駅にあるキッチンでアツアツの状態を作り上げ、そのまま座席に運んでくれるというもの。
 
 
車内で配られるメニューには、なぜか掲載されていないメニューです。
 
 
前回はホームをウロウロしていたので、少し冷めてしまいましたが、今回は大人しくしていたのでアツアツを頂くことができました😋
 
 
■和牛頬肉のパピオット
5品目は「和牛頬肉のパピオット ~上野焼を感じながら~」。
こちらも金田駅でアツアツの状態で積み込まれたもの。
上野焼の器も熱くなっています。
 
 
包みを開くと、おいしそうな香りと湯気が立ち上ります。
列車内の食事で湯気が立ち上るなんて、感動ものです!
 
そして和牛頬肉の柔らかいこと😆
嚙まなくても、口の中でとろけるくらいです。
 
 
メインディッシュに大満足していると、車窓左手には、香春(かわら)が見えてきます。
こちらは五木寛之の小説「青春の門」に登場する山⛰️
 
一番右の平らになった部分が一の岳で、ふたつの山が右から二の岳三の岳
一の岳は、石灰石の採掘のため元々の高さの半分くらいになってしまい、中央の二の岳の採掘も始まっているとのこと。
 
 
炭坑節」の歌詞の「一山~、二山~、三山越え~ ヨイヨイ♪」は、この香春岳の一の岳~三の岳のことなんですね。
 
■田川伊田駅
そんな景色を眺めているうちに、田川伊田(たがわいた)に到着。
ホームからも、旧三井田川鉱業所の二本煙突を望むことができます。
 
 
駅のホームでは、「マルシェ」として地元の産品を販売中。
この場所は、かつてはホーム下の連絡通路につながる階段があった場所で、そこを埋め立ててマルシェの会場に仕立てています。
 
 
このホームは、映画「男はつらいよ ~幸せの青い鳥~」のロケ地としても使われており、この写真の右端のジャムの後ろあたりが寅さんの立ち位置でした🙌
 
遠くに見えるホームはJR日田彦山線
停車時間中にちょうど列車が発着していくので、気動車好きな方はそちらも要チェックです!
 
 
■桝パルフェ
田川伊田駅を出ると、デザートとして最後の1品が提供されます。
桝パルフェ ~沿線の里山の風景~」と銘打たれ、糸田産の梨とナッツを入れた日本酒ゼリーに、抹茶のチョコムースがのせられ、日本酒の桝に入っているものです。
 
桝に書かれた「九州菊(くすぎく)」とは、沿線の林龍平酒造場が製造する日本酒の銘柄🍶
抹茶のチョコムースは、緑が多い沿線の里山風景のイメージですね。
 
 
今回は、同行者が誕生日だったということで、「Happy Birthday」の文字とともに、「ことこと列車」が描かれた特別なプレートになっていますが、こちらは誕生日の本人のみで、私は左側の桝のデザートのみです😅
 
サプライズで、こんな特別演出されたら、ぐっときちゃいますね😆
 

最終回その③ では、食事後の様子や沿線の風景をお伝えします。
次回も、お楽しみに👋


 
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