■釧路湿原駅
JR釧網本線の釧路湿原(くしろしつげん)
釧路湿原のすぐ横にある駅で、釧路湿原を眺望できる細岡展望台への最寄駅です。
 
国鉄が民営化された1987(昭和62)年夏に、釧網本線には(臨)原生花園(げんせいかえん)が開設され、その翌年1988(昭和63)年の夏に(臨)釧路湿原駅が開設され、共に観光地にあるログハウス調の駅舎ということで、民営化後の新たな動きとも観光需要が期待されました。
1996(平成8)年には釧路湿原駅は常設駅の扱いになりましたが、2020年現在原生花園駅は臨時駅のままです。
 
 
■駅舎
コテージを思わせるようなログハウス風の駅舎です。

単におしゃれなだけでなく、周囲の景観にあうように配慮されています。

 
 
見た目の雰囲気とは異なり、中は薄暗くて居心地が悪い感じでした。
 
 
駅舎内に見つけた案内には、「他に交通手段がなく、次の列車が来るまで数時間お待ちいただく……」とあります。
 
過去に所ジョージさんのテレビ番組で秘境駅と紹介された駅だけのことはあります。
「くしろ湿原ノロッコ」号が運転されない日には、例えば9:16の網走行を逃すと次は14:34になり、13:14発の釧路行を逃すと次は18:24になるという具合。
 
 
■ホーム
ホームは傍線ホーム1本のみ。
駅舎前から、網走方を望みます。
 
 
同様に、釧路方です。
普通列車は1~2両編成しか停車しませんが、「くしろ湿原ノロッコ」号や「SL冬の湿原」号の停車駅になっているため、その長さを考慮して長いホームになっています。
 
 
■細岡展望台
せっかく下車したので、釧路湿原が一望できるという「細岡展望台」に行ってみます。
駅前からは展望台へ続く、階段コースがあります。
 
 
ノロッコ号の車掌さんは「そんなにきつくないですよ」と、おっしゃっていましたが、最初の上りは結構きついです。
2~3ヶ所の踊り場を通り、さすがにこれが続いたら厳しいと思ったら、平坦な道に。
 
今後はクマでも出てきたら困ると思うほどの静かさです。
 
 
そんなことを思っているうちに、途中道路を通り「細岡展望台」の看板を発見。
 
 
そして、こちらが展望台からの景色。
もちろん、この景色はごく一部で、180°の大パノラマが広がります。
 
 
中央を蛇行して流れる釧路川が絵になります。
 
 
■入場券も買えました
列車の時間を気にしつつ、駅からの道の途中にあった細岡ビジターズラウンジへ。
(営業時間9:00~16:00)
ここは休憩やお土産物などを売っているのですが、テツ的には「北の大地の入場券」を販売しているところです。
 

 

いかにも知ったかぶりをしていますが、実は細岡ビジターズラウンジで入場券を売っているという話は、くしろ湿原ノロッコ号で相席になった方に教えていただいたこと。

 

ちなみにその方は東京の方ですが、北の大地の入場券を全部集めるためにに来ているとのこと。全86駅99種を集めるなんて、私にはマネできません。

 

 

■再び列車に

くしろ湿原ノロッコ1号を降りて、次の快速しれとこ摩周号に乗るまでの35分間の滞在でしたが、雄大な釧路湿原を眺めることができ、下車して良かった駅でした。
 
 

 

(大げさですが)列車が見えた時には、無事に生還したような喜びすら感じました🙌

 

今回、駅には他の乗客の方もいましたので、不安はありませんでしたが、もしひとりぼっちだったらと考えると、秘境駅って怖いですね😱