2019年10月5日から新潟〜酒田間で運行を開始した観光列車「海里」。
 
同区間で運転されていた「きらきらうえつ」の置換えとして、新潟県・庄内エリアデスティネーションキャンペーンにあわせて導入されました。
 
■外観
観光列車には、改造車が多いですが「海里」はなんと新車です✨
 
HB-E300系というハイブリッド気動車で、JR東日本が運行するリゾートしらかみの青池・橅編成、リゾートビューふるさとリゾートあすなろと同じ型式です。
 

 
「夕陽」と「新雪」をイメージしたという外観は、先頭車部分が「夕陽」、中間車部分が「新雪」のグラデーションになっています😃
 
先頭には、立体的なエンブレムが付いています。
 
 
ロゴマークは、側面にも大きくデザインされています。
 
窓が大きく取られていて眺めも良さそうです👍
 
 
 
■1号車 (一般座席)
「海里」は4両編成で、号車ごとに車内の仕様が異なっているのが特徴です。
 
1号車はリクライニングシートが30席。
快速列車なので、指定席券(SL銀河やHIGH RAIL 1375と同じ840円)を購入すれば、青春18きっぷでも乗ることができます。
 
 
 
ヘッドレストカバーは合成皮革で、海里のロゴマークが入っています。
 
 
シートピッチは1,200mmと、グリーン車並みになっています🙌
 
ここで、下の写真をご覧頂きたいのですが、この座席の秘密がおわかりになりますでしょうか?
 
 
 
何となく、座席が窓側に傾いているように見えた方は、正解です🎯
 
1号車の座席は、進行方向に対して真っ直ぐではなく、海側、山側ともに、窓側向きに約3°傾けて設置されているのです。
 
海側だけでなく、山側まで傾けているのは、「海里」の名前の通り、海も(山)里も両方見てほしいからでしょう🙌
 
小田急ロマンスカーVSE50000形では、5°傾けていますので、明らかに気がつきますが、3°だと自然な感じで過ごすことができます。
 
下の写真を見ると、台座とズレているので、ハッキリとわかると思います。
 
 
最後に唯一残念だったのが、座席にコンセントがついていないこと。
新車なのに、何とかならなかったのでしょうか🤔
 
 
■車内設備
デッキではなく、客室内に大型荷物置場が設けられています。
本来なら座席にできたであろう場所ですが、時代の要請かもしれませんね。
 
 
1号車と4号車はの運転室後方は、展望スペースになっています。
椅子はないのですが、左右の窓にある長テーブルが、尻のせにちょうど良い高さになっています😁
 
 
この展望スペースには、コンセントが1箇所設けられています。
 
1、3、4号車の天井にはテレビモニターが設置されていて、「海里」の製造過程や前面展望映像が流れていました。
 
 
 
■2号車 (ボックス席)
2号車はボックス席になっています。
リゾートしらかみと同じく、山側に通路、海側がボックス席が並びます。
 
通路が夕陽をイメージした装飾になっていて、風景が映り込んだりして、幻想的な雰囲気です。
 
 
8区画全て、4名用のボックスになっていますが、ボックス単位での発売ではなく、1席ずつ発売されています。
そのため1名×4人になることもあるようで、コミュニケーションが取れないと苦しい空間になるかもしれません。
 
下の写真のように、天井近くまでパーテーションがあるため、結構な個室感があります。
 
 
なお席番ですが、酒田行の時に進行方向海側がD席、新潟行の時に進行方向海側がA席となります(A席の隣がB席、D席の隣がC席)。
 
中央にある大きなテーブルは固定式です。
 
この座席、「リゾートしらかみ」の一部の席と同じく、引き出してフルフラットにして使うことができます🙌
 
 
ボックスに1つ、コンセントが付いているのもポイントです。
 
 
4名で旅行するなら、最高な空間になりそうですし、相席を楽しんでも良さそうです。
 
 
ちなみに、2号車のボックスは、結構なゆとりがありますので、詰めれば6人くらいまで利用できそうです。
 
その場合は、まずは4人で1ボックスを確保した後、あと2人は別の席を購入。
当日は6人全員で、そのボックスで過ごせば良いというわけ。
あくまでボックスの定員は4人ですので、5人目以降の方が別席で指定券が取れない場合には、不正乗車となりますので、ご注意ください🙅
 
 
3号車と4号車は、その②でご紹介します👋