松岡正剛という人、『千夜千冊』に代表されるような膨大な読書量に裏づけれた骨太の書評、加えてく「編集」というキーワードで世の中を一網打尽にする、すんごい大先生というイメージがあります。
今朝ほど、そんな松岡さんの『法然の編集力』を改めて読み返してみました。
はじめて読んだのは2年前。正直よく理解できない記述がところどころにあったんですが、なぜか今回はすいすい読めました。
なんでだろう?たぶん、必要に迫られていたからだと思います。
いま私は、乗りかかった仕事で、ステップメールの「編集」という作業に追われているんです。
「読書のための読書」のときはそうでもなかったんだけど、いざ自分自身がリアルに編集に携わるようになって、なんとなくですけど、『法然の編集力』の話がすとんと落ちた。
ここで本書の概要やごく普通の感想なんぞを話し出すと、おそらくいつ終わるのかわからなくなりそうなので、大幅に割愛するとして・・・
なぜ私が、この本のジャンルとは著しく畑の違う、「ステップメールの編集」などというものについて考えさせられたのか? その理由についてのみ少しだけ。
「法然の編集力」とは、あらゆる選択肢を排除することなく、相互作用を通して、誰もが納得のいく結論を導き出す力です。
なぜ、「その選択肢でなければならないのか」を力説するわけでなく、あるいは、その他の選択肢をことごとく排除してなお、「最後に残った選択肢だけが正しい」と主張するものでもありません。
それに対して、私が今少しだけ携わっている広告業界やダイレクトマーケティングの世界では、一般的な消費者の購買プロセスを理解する中で、古くから、「AIDA」「AIDMA」「AISUS」「AIDCA」といった法則を次々と生み出してきました。
◆AIDAの法則
1. Attention(注意) 顧客の注意を引く
2. Interest(関心) 顧客に商品を訴求し関心を引く
3. Desire(欲求) それが満足をもたらすことを納得させ、商品への欲求をもたらす
4. Action(行動) 顧客に行動を促す
◆AIDMAの法則
1. Attention(注意)顧客の注意を引く
2. Interest(関心) 顧客に商品を訴求し関心を引く
3. Desire(欲求) それが満足をもたらすことを納得させ、商品への欲求をもたらす
4. Memory(記憶) 競合商品との違いを打ち出し、顧客の記憶に刻む
5. Action(行動) 顧客に行動を促す
◆AISUSの法則
1.Attention(注意)顧客が商品の存在を認知し、注意を傾ける
2.Interest(関心) 顧客がその商品を自分に関係のあるものとして興味をもつ
3.Search(検索) 顧客がその商品に関する情報を検索する
4.Action(行動) 顧客がその商品を購入する
5.Shere(共有) 顧客がその商品の使用感についてブログやSNSで公開する
◆AIDCAの法則
1. Attention(注意)顧客の注意を引く
2. Interest(関心) 顧客に商品を訴求し関心を引く
3. Desire(欲求) それが満足をもたらすことを納得させ、商品への欲求をもたらす
4. Conviction(確信)さらに顧客に信頼感を植え付け、確信させる
5. Action(行動) 顧客に行動を促す
さらに、セールスコピーの領域では、「QUEST」「PASONA」あたりが有名ですね。
◆QUESTフォーミュラ
1.Qualify(絞り込む)
2.Understand(共感する)
3.Educate(啓発する)
4.Stimulate(興奮させる)
5.Transition(変化させる)
◆PASONAの法則
(1)旧PASONA
1.Problem(問題)
2.Agitation(扇動)
3.SOlution(解決策)
4.Narrowing down(絞り込み)
5.Action(行動)
(2)新PASONAの法則
1. Problem(問題)
2. Affinity(親近感)
3. Solution(解決策)
4. Offer(提案)
5. Narrowing down(絞り込み)
6. Action(行動)
「法然の編集力」を読みながら、ふと思いついたのは、こうしたセールスの法則、あるいはセールスコピーライティングの法則とは一線を画す、セールスのアプローチやコピーライティングの方法論が確立できないものか?という、まさにその一点です。
世にいう「大原問答」では、矢継ぎ早に浴びせかけられる難敵からの質問攻めに対して、ことごとく明快に回答し、その場に集まっていた観衆を信服させたことで、法然は一躍その名を世にとどろかせたのでした。
このときも、法然は、他論を一切否定せず、数多の要素の間の『相互作用』を軸に自論に結び付けていく。
これも一つの強力な「説得技法」ととらえるなら、今の時代こそ、法然が駆使した「何も否定しない編集力」を利用する価値はあるはずです。
では、どんな場面に利用価値が認められるのか?
いろんな場面が思い浮かびましたが、そこで私が思いついたのが、ちょうど今私自身が取り組んでいる「ステップメールの編集」です。
名づけて・・・、法然式ステップメール編集メソッド【AMIDA】(笑)
◆AMIDAの法則(阿弥陀の法則)
A /Agreement(賛同) : あなたが選択した手段は決して間違っていません。
M /Means(あらゆる手段): ですが、それ以外にもたくさんの手段があります。
I / Interaction(相互作用):それぞれの手段は相互に深く関り合っています。
D /Drip(抽出) : あなたの選択肢に【この選択肢】を組み合わせてください。
A /Action(行動) : あなたがやるべきことは【これだけ】です。
さて、単なる思い付きででっち上げてしまったこのような法則(?)に果たして存在価値、利用価値はあるのでしょうか?
それは実際にこの法則を使って、ステップメールを編集し、使ってみなければわかりません。
もし、この法則どおりにうまいことステップメールが編集できて、なおかつ一定以上の成果が上がったら、「AMIDAの法則」の利用価値も証明できるのではないかと思います。
一方、もし、うまいこといかなかったら・・・、単なるオヤジの戯言ということでお許しください笑
◆本日の朝読み 「法然の編集力」(NHK出版) –松岡正剛 (著)
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◆本日のひらめき 「法然は編集者である。」
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