机の両脇にそびえ立つ積読山の谷間で今朝ほどTRYしたのは、「マーフィーの易占い」。
岩波易経下巻の途中で挫折した挙句の逃げの一手なのである。
だけど、それが良かったのである。
感覚的に易経なるものがわかったような気がしなくもない。
本書によらず、よく説かれている話としては、「易経の根本思想は『変化』にある」ということであり、いい卦も悪い卦も絶対不変の答えではないということである。
要は、易がもたらす回答をどう受止めるかは私たちの心の状態によってちがってくるのであり、そうなると易などというもんは占いというより、心理学に近い臭いがする。
本書によると、「易が教えるのはキーワード」なのであり、そのキーワードを使って自分の未来を現在の中に見い出すこと、それ自体が「易占い」なんだという。ふーむ・・・・・
また、こうもいう。「易は運勢を判断するのではなく、運勢を選択するものなのです」(p13)
たとえば、Aの道とBの道があって、誰しも自分の頭で「どっちに行こうかな」と考えるものであるが、なかなか結論が出せないときがある。Aのほうが良さそうにも思えるが、なかなかどうしてBも捨てがたい。誰か頼りになりそうな人に相談してもみるが、「そんなんどっちでもいいやんけ」ということで素っ気ない。
こんなときこそ、人に相談するかわりに『易経』に相談せよ、とマーフィー博士は仰せなのである。
で、その道の大先生に頼るよりも遥かに頼りがいのある『易経先生』が放つキーワードの数々にいかに救われた人が多いか・・・という事例を紹介している。
それだけなら、「へーーー」で終わってしまうのだが、ここからが本書の真骨頂。第2章からは易経を哲学的に説いてくれており、読み物として面白い。
『未来とは想像された現在であり、過去は記憶の中の現在である』(p36)などというくだりは、名画のキャッチコピーみたいだなあなどと感心している間もなく、ぐいぐいと本質論に迫っていく。
・・・と、ここまで読み進めてきたら、なんとなく岩波の易経も読破できるような気がしてきたから不思議である。
いずれにせよ、易によってもたらされた抽象的な言葉がきっかけとなって、その人の潜在意識に眠っている何かを引き出してあげて解決策を導いていく、というのが易占いの本質であるようだ。
それはもう占いというよりは、哲学的であったり、心理学的であったりするわけだが、抽象的なキーワードを読み取るのが占ってもらった本人(の潜在意思の顕在化)である以上、これはもう当たるしかあるまい。
易経最強!と叫びたくもなる瞬間である。
しかし、そうなると、易者さんは、占ってもらう本人がちゃんと読み取れるようにアドバイスして差し上げるのがお役目だということだろうか?
気になったことは調べる。
調べてわからなかったら訊く。
というわけで、こんどの日曜日に横浜に出かける用事があるので、ついでに高島屋付近におられる易者さんに訊いてみたいと思う。
追)
なあんて、他愛もないことをいってますが、本書後半からの記述どおりに実践すれば、100円玉(OR10円玉)3枚でもって自分自身のことをバッチリ占うことができたりします。
心理学に寄ったり、哲学に寄ったり、簡易な易占いが実践できたり、と非常に有益なエンターテイメントでした。
◆本日の朝読み 「マーフィーの易占い―潜在意識と易の秘密」(産業能率大学出版部) –ジョセフ・マーフィー (著)
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◆本日のひらめき 「易経はエンタメである。」(←ひらめきでも何でもないではないか?との声はとりあえず無視しておく)
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