この記事のテーマが「仕事」となっている訳は、最後の落ちを読むと分かります。

 

微熱が出たり平熱に戻ったり、そんな状態が1週間くらい続きました。

町医者曰く、他の所見がないので原因不明、風邪にしては長引いている、しかしながらコロナを疑う症状ではない。

 

いったん熱は治まり、2日ほどして、断続的な微熱が再発しました。

町医者曰く、こういう時代でもあるし念のためPCR受けときますか、ついでに血液検査もやっときますか。

 

PCR検査を受けるルートは、おそらく素人目では、3つあります。

1つ目は、帰国者・接触者外来などと呼ばれるもので、これは検査機関ではなく医療機関です。検査が必要と判断された人が、保健所の指示で、治療に備えて受検します。

2つ目は、PCR検査センターなどと呼ばれるもので、これは医療機関ではなく検査機関です。かかりつけ医の判断で、保健所を介することなく、直接検査のみ紹介します。

3つめは、自費検査です。都心部のクリニックでは結構やっています。

 

前者2つは治療を目的としているので保険適用、ただし3割部分に公費が入るので、検査自体に自己負担はありません。初診料等が自己負担金となります。

自費検査は治療を目的としないので自由診療の保険適用外、料金はまちまちで3万円台から4万円台のところが多いようです。保険検査が約2万円なので、倍の値段といったところでしょうか。

 

自宅からPCR検査センターまで、公共交通機関を使ってはいけません。自家用車があればいいのですが、私はペーパードライバーです。町医者からは、タクシーを勧められました。運ちゃんも仕事とはいえ災難だと思います。

Googleマップなどでルートを検討した結果、片道1時間、往復2時間掛けて、歩くことにしました。

普段、在宅勤務で座りっ放しなので、いい散歩になりました。

 

受検日時は指定されています。朝一番ということもあったのか、私より前に到着していた人は2人だけでした。

病院敷地の片隅に、取ってつけたようなプレハブでありました。入ってみると、換気が良いとは思えず、空気清浄機も見当たらず、大丈夫なのかと思ってしまいました。受付のおばちゃんは、普通のマスク姿でした。

さすがに検体を採取する2人組は、医療用ガウン・フェイスシールド・医療用手袋に、高価そうなマスクを着けていました。

 

採取じたいは2~3分で終了しました。

鼻の奥の粘膜を、綿棒でこするのですが、私の感覚としては呆気ないものでした。

そのまま退散です。

請求書が後日郵送されてくるそうです。

 

検査翌日の午前、早くも結果が出ました。

直接知らされるのではなく、紹介した町医者に結果がFAXで送られ、町医者が私に電話で知らせる、という仕組みです。

陰性でした、という話です。

しかしながら、微熱の原因はよく分からないし、血液検査の結果も説明するし、今後の方針も話すので、本日中に通院してくれという話でもありました。

 

医師の話をまとめると、次のようになります。

陰性で取り敢えずは良かったが、陽性と判定できる感度は70%くらいだから、参考程度に。

血液検査の結果から、何らかのウィルスや細菌に感染している兆候は見られない。

微熱が続くのは、体温調節機能に何らかの変調が出ている可能性もある。

とにかく原因不明だし、大きな症状もないので、様子見して、外出しても大丈夫。

症状が悪化したら精密検査ができる機関に紹介状を書く。

 

さらにおまけがあります。

PCR検査陰性の結果を職場に報告したら、2週間の出社禁止を言い渡されました。

会社の言い分としては、PCR検査を要する時点で出社禁止で、症状が消えて陰性が確定してから2週間後に出社が解禁となる、ようです。

まぁ私の場合は毎日在宅勤務だから実害はありませんが、何かおかしいよ相当におかしいよと思います。

出社が必要だと考えている人は、少々の熱や咳では、PCR検査を避けようとしますね。

韓国やニューヨーク州が行なったような、誰でもいつでも受検ができるPCR検査とは程遠い、日本の現実を垣間見ました。

 

近所のスーパーに行くと、BGMの傾向が変わっていました。

 
♪虹が虹が空にかかって
 君の君の気分も晴れて
 きっと明日はいい天気
 きっと明日はいい天気
 
明るく穏やかな女声に、思わず吸い込まれました。
初めて聴く歌でした。パンデミック下ですから、希望の持てる歌を急遽制作したのだろうと、勝手に推測しました。
しかし調べてみると、1991年には絵本と共に発表されていたようです。
カラフルパレットやつるの剛士らがカバーしています。
 
時代を越えて、名曲に光が当たり、緊急事態宣言下の買い出し客を照らしてくれます。そしてその機会をサミットストアが提供してくれています。
緊急事態宣言の延長は確定しましたが、さらにその先には、気分も晴れる明日がやってきます。
 
サミットお馴染みの「サミットファンの歌」「なかよし土日のうた」は封印の決断をしたのでしょうか。
 
限られた人員で店舗運営している従業員の皆さんに、心から敬意を表します。
兼業禁止でなければ、バイトのお手伝いしたいんですが。会社の規程はさながら法度集でウンザリしてます。
似たようなテーマの記事を連続させることになりますが、前回の記事が昨年9月なので、ちょっとピンと来ません。

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)への対応が、あちこちで後手に回っていると批判されています。
中国政府の初動が遅い、WHOのパンデミック宣言が遅い、日本政府の緊急事態宣言が遅い、米国大統領が危機感を持つのが遅い、等々。
最近、WHO事務局長上級顧問を務める日本人医師が、日テレ・文春・ダイヤモンドなどにコメントを出していますが、SNSではその内容をよりも「お前が言うな」といった類いの非難が続いています。

前回の記事では“危機管理”の2つの側面に触れましたが、今回はいざ“危機対応”する際の2つの側面です。
第一は、最悪のシナリオを想定する。第二は、必要になる可能性がある決断は予め決断しておく。

最悪のシナリオというと、都市封鎖とか自社でのクラスター発生などでしょうか。それらは個々の事象としては想定すべきでしょうが、最悪と言うには不充分です。
閉鎖された職場に侵入され顧客情報を盗み出されたら?パンデミックが夏以降も続く最中に大型台風が上陸したら?在宅で事業継続してるのに仕入れ先が突然倒産したら?

最悪の事態が到来してからの意思決定は、判断基準も判断材料も不充分な中で迫られます。だからこそ、想像したくないような事態を敢えて想定し、ある程度汎用性のある基準を決断しておくことが有用です。

決断の遅さは、決断したくないという、ある種の意思の現れです。
武漢市当局者としては、大事にはしたくない、市の責任を問われる前に隠蔽したいという、中央政府への態度表明です。
WHOは2009年の豚インフルエンザでパンデミック誤宣言をし、製薬会社を利したと非難を浴びました。以降、宣言への慎重さは、今回に限ったことではありません。
新型インフル特措法は3月13日に改定されましたが、緊急事態宣言について首相は「躊躇なく」と言いながら3週間以上も躊躇し続けました。
米国大統領は3月18日に海軍病院船派遣を表明するなど戦う姿勢をアピールしますが、すでに2月下旬にはウィルス本土上陸していたのです。

世界中が後手に回っているなか、特定の国・組織・人物を非難したり犯人扱いすることは、無意味です。あるいは、分断をもたらすことは、収束を後手に回します。

今まさに私たちの生活基盤となる企業社会はどうでしょう。外国や指導者を批判できるほど先手の対応ができていますか。医療崩壊する前に、スーパーの店員が確保できるうちに、物流が機能するうちに、経営者は事業継続の判断ができていますか。
他社の企業努力で鉄道が空いてきたからと、在宅も時差も時短も認めない企業があります。貴社こそ通勤を減らして、介護や食品製造加工など出社が必要な人に貢献しませんか。
サプライチェーンから求められて策定したBCPを、パンデミックで活用しませんか。緊急事態宣言よりずっと前からBCP態勢に入っている企業もあります。
早めの決断と予めの決断周知があると、経営者自身が感染しても仕事を動かしてくれます。

なるべく大事にはしたくないという姿勢は、いざというとき破滅的な大事を招きます。
日本で「事なかれ主義」と呼ばれてきた態度が、世界に広まっているとしたら、とても残念です。
報連相の勧めは本来、経営者など指導者に向けられているのですよ。

障害者を雇用している場合、必要な合理的配慮が健常者とは異なることがあります。
時差出勤にすると、ノンステップバスに乗れない可能性があります。
基礎疾患を持つ人の中には、出勤そのものが重症化リスクで、在宅勤務か自宅待機以外は効果がないかもしれません。
マスク着用の意味が分からない知的障害者の場合、健康確認した上でマスクを免除した方が良いでしょう。
視覚障害者が在宅勤務可能な、スクリーンリーダー設定済みパソコンを用意していますか。
ウィルスの蔓延は、ある程度予測できますし、準備期間もゼロではありません。障害者雇用環境も、早めの対応をお願いします。

 今回の台風15号では、首都圏の公共交通がほとんど計画運休となりました。

 多くの事業所や学校では、交通機関が発表した計画に倣って、出社や登校の猶予を行ったようです。

 が、ここが問題でもあります。交通機関の計画は、大きな被害がない条件で、線路や架線の点検に要する一般的な時間を見込み、運転再開の目標時間として設定されました。

 山手線などが月曜朝8時まで計画運休と発表されれば、9時か10時くらいから徐々に社員は出勤してくるだろうという甘い予断を、経営者や管理職は抱きはしなかったでしょうか。

 実際の運転再開は、10時前後にずれ込みました。終日運休となった路線もあります。運転再開を見込んで集まった通勤客で、首都圏の各駅は大混雑し、入場できない人は熱中症のリスクを抱えて待ち続けました。

 

 自然現象相手ですから、計画運休をしても、計画通りに再開できないのが当たり前です。

 

 私の会社からは、「身の安全を最優先に。勤怠の扱いは各部署から連絡がある。」というメールが日曜夜に着信しています。

 妻の会社からは、「無理な出勤は不要。遅れる際はメールで所属部署に連絡を。」というメールが着信しています。

 夫婦揃って発達障害なので、こんな曖昧な表現では分からないだろうと、お互いに呆れておりました。

 ついに私の所属長からの連絡はなし。部署によって対応に違いがあるようです。

 妻のところでは部署全員をCCに入れて連絡しているようで、メール宛先設定に難儀していました。

 

 危機管理には、2つの側面があります。

 第一は、想定される危機の顕在化を極力抑制する。第二は、危機が顕在化した際の被害を最小限に抑制する。

 台風15号に伴う危機については、第一の危機管理では対応ができません。そこで、第二の危機管理として出社抑制の判断が、経営者や会社の危機管理責任者には必要となります。

 上述したようなメール文面で、危機管理に必要な連絡を果たしたと言えるのでしょうか。少なくとも、曖昧な表現を苦手とする私たち夫婦には、出社を前提にしているのか自宅待機を前提にしているのか分からず、失笑物です。

 被害を最小限に抑制するということは、交通機関の影響を多めに見積もった上で、それでも社員が安全に出勤できると経営者が判断した場合に、経営責任において出社可を通達する、ということです。

 例えば、運転再開状況に関わらず、午前中は全員自宅待機、終日自宅勤務、などの経営判断を予め決めておくことです。

 

 台風の影響は、広域停電や、それに伴う給水停止も、含まれています。安全に出勤できるかの判断材料は、交通事情だけではありませんので、影響はなおさら多めに見積もったほうが良いでしょう。

 

 来るべき南海トラフ地震対策ではどうなるのでしょうか。いわゆる「ゆっくりすべり」現象は、出社を抑制するべき判断材料と認識されていくでしょうか。

 富士山噴火はどうでしょうか。最短2時間で火山灰は首都圏に到達します。噴火の規模を確認してからでは、帰宅が間に合わない可能性があります。

 

 出社できる限り出社しよう、勤務できる限り会社に残ろう、という社風が醸成されていると、大事な社員を二次災害で失うことにつながります。

 このような考えって、まだ体調を崩していないから頑張ろうとしているうちに鬱病になったり、職場や学校に行くことに疑問を呈せないまま自殺したり、そういうリスクと似ている感じがします。

 そういえば、まだメルトダウンと決まっていないから原発は安全だと発表しておこうという国家機関もありましたね。

 危機管理と事なかれ主義は、逆のベクトルを向いているのです。

 ブログのテーマと直接関連付けるのは不本意なのですが、不登校の背景の一つに発達障害もあるので、この時期に書き留めておこうと思います。

 そもそも発達障害であろうがなかろうが、不登校の原因がイジメであろうが成績不振であろうが、如何なる事情であれ、命と健康を守ることが最優先です。
 だから、まず言います。

 新学期の登校に毎日悩むのは時間の無駄、取り敢えず休もう。


 私は中学1年の冬休み明けから登校をやめ、当面の自殺の危機を乗りきりました。
 不登校の直接原因は、教師から受けた公正さを欠く言動です。それがやがて、学校そのものへの不信感に増幅しました。
 30年を経た今にして思えば、発達障害に起因するようでもあり、適応障害の症状のようでもあります。

 しかし、不登校の原因究明に気を取られて、その間に自殺や精神症状の悪化を招いては、本末転倒です。

 今だから振り返っているのでして、不登校真っ只中の当時は休む以外に手段はありませんでした。

 

 

 上記のグラフは、SNSやニュースメディアでも、じわじわ広がっているようです。

 9月1日は18歳以下の自殺者が多いという点を啓蒙するうえでは、意味があろうかと思います。

 ただしこれは、「ある年の日別自殺者数」を表した物でもなければ、「過去40年間の日別自殺者数の平均」を表した物でもありません。9月1日に毎年平均でティーンが130人も自殺していたら、それはそれで別の大問題。

 この表は、「過去40年間の日別自殺者数の累計」を表しています。つまり、上記折れ線グラフ上の一点が示す人数を40で割れば、過去40年間の日別自殺者数の平均が計算されます。

 

 自殺対策白書によると、近年の20歳未満の自殺者数は年間550人ほど。1日あたり1.5人のティーンが自ら命を絶っています。ただし、上記グラフから推測すると、9月1日は1日で3.3人のティーンが自ら命を絶っています。この日は平均の倍以上のリスクがある日なのです。

 なお、今年の白書によると、学生・生徒等(20歳以上含む)の自殺理由は、学校問題が42.7%とダントツでトップです。これは原因分類可能で統計化できた物だけを示していますので、実際はもっと多い可能性はあります。

 

 学校を楽しみにしている人には申し訳ないのですが、こんなリスキーな日にリスキーな学校へ行くことはないでしょう。

 

 今の私などは、医師から「自宅療養を要す」という診断書が出されて、仕事を休まざるを得ない状況が続いています。

 学校に関しても、医師から休職ならぬ休学を要する診断書などの積極的介入を行って、当面子どもの命を守るという方法もあるのではないか思ったりします。

 会社員は休めるのに、学生・生徒は休めないというのは、随分と子どもに冷酷な学校制度だなぁと感じることも。