今朝、放送されたTV番組を見て

少々モヤモヤしています。

 

小さな旅と題した番組、

和歌山県のどこぞの山麓の集落が取り上げられてた。

集落は勾配のある場所にあるため、

年配者は山を下りてしまい、

現在、そこに暮らしているのは奈良県から移住してきたご夫婦とあと一人だけ。

で、そのご夫婦(30代? 40代?)に

数年前に子供さんが生まれて

集落生まれの子供は30年ぶりだとか。

で、そこのご主人が

ほぼ誰もいなくなった集落の草刈りをしている光景が

映し出されていた。

 

で、違和感というか、ちょっとしたイライラのようなものを

自分が感じ始めたのは、このあとの映像。

今は麓で暮らしているという80代のじっちゃんが登場。

30分ほど登った先にある弘法大師さんの像へと一緒に向かい、

そこで手を合わせ般若心経を唱えてる。

そして、次のカットでは、移住者のご主人が餅をついてる。

年に一度行われていた行事(弘法大師さん絡みか?)があるということで

何人かのじっちゃん達やらとっちゃん達が

椅子か何かに座って寛いでる映像。

このあたりで自分の中のモヤモヤが始まった。

 

これ。

 

 

 

年金などの経済的な部分のみならず、

「自分達の元々暮らしていた地域そのもの」までも

若い世代に丸投げしているように思えて

不快に思えてしまった。

 

アレはああして欲しい、コレはこうして欲しい

こんな要望の出るのは、ある程度は仕方ないでしょう。

ひとまず要望は要望として伝えた上で、

その中のどの要望に応えて貰えるのかは

応える側の選択に委ねるしかないんじゃないのか?

 

 

で、町会の話に戻しちゃうんだけど、

結局、自治体が町会に

あれこれと「やって欲しいこと」を押し付けてくる件、

町会長の立場では

自治体から行政員として

委託費の支払われていることが多いのだろうけれど、

その先、

つまり、町会の他の役員さんやら班長さん、組長さんには

町会として何らかの手当てをしない限りは

無報酬というパターンが多いんじゃないかと思ってる。

少なくともウチの町会は限りなくそこに近い。

1年間役割を全うして

自治体指定のゴミ袋1セットを貰って

はい、お疲れさまでした~♪ で、おしまい。

お金をあげたらいい、とか

表彰すればいい、とか

そういうその場限りの単純な話で済むことじゃないと

自分は思ってる。

 

 

報酬には満足感や達成感が不可欠だと思う。

 

(少なくとも自分には、

 現状でも満足感や達成感をほんの少しでも感じる時があるので

 ブツブツ言いながらもこの役割を継続しているという側面があるが、

 限界が近いと最近感じてる)

 

それをどうやって目に見える形として実現するか、

この模索をサボってきた町会は多いんじゃないのか。

(ウチを含めて。)

 

そりゃ、人によって価値観は違うから、

一筋縄ではいかないのはわかってる。

ただ、

少なくとも町会の役員を

自分から進んで引き受けると手を挙げてくれる方は、

活動をしている中で達成感や満足感を

少しでも感じておられるからなのではないか、と、想像してる。

(人が決まらないと会議が終わらないから

仕方なく手を挙げる方もいるだろうということも

想像に難くないですけどね…。)

 

だからこそに、

任意団体である町会(自治会)のフワフワとした立場に付け込んで

あれこれ押し付けてくる各種団体

および、

旧態依然な価値観で

高圧的にいろいろなことを押し付けてくる老害達

0か100でしか判断しない汚客様住民に対しては

今の自分には嫌悪感しかありません。

 

まぁ、赤十字社費やら赤や緑の羽根の募金やら

社会福祉協議会の会費やらを

一律に町会費から支出するという方針を取っていない分だけ、

ウチの町会は、まだマシなのかも知れませぬ。

 

あらかじめ「金額の目安」を設定しておくことは
予算の配分などを考える上で効率が良いのは
事務をやっている立場上、わかりますよ。

それはそれとして、

「募金は任意です」とか「納入は任意です」としているのだから、

金額の目安を明示してしまうというのは、趣旨にそぐわない。

出す出さないも自由、

出してくれた方にしても金額はまちまち。

「任意」というのは、そういうことでしょうに。
 
で、そもそも、
その「任意」であるはずのお金を集める作業を
町会長(行政員)に丸投げする前提で
自治体がまるっと引き受けてしまっているのは何故?
その先の班長さんとか組長さん全てが
確実に引き受けてくれるという前提がなければ
丸投げすべきではないでしょうに。
再び、そもそも、
募金本部なり活動主体なりの職員が
自力で集めて歩くのが本筋。
そういう意味で、自治体も安請け合いしてはダメです。
 
 
今回記事の冒頭で取り上げた集落。
世帯数が2世帯しかないということならば
きっと、その地区の町会も消滅したようなものでしょう。
そんな場所へ移住してきたということは、
それなりの覚悟をもって来られたのでしょうが、
その方々だって、
いつまでも今のままの年齢ではいられない。
その地域の存廃が
その子供さんの一存にかかってしまう。
そうなった時に、彼らの子供さんが
どういう判断をするのか、非常に気になります。
 
 
へば。バイバイ