虫垂炎
いわゆる盲腸のことです
よくある疾患のわりに、画像を判別するのが以外に難しいこともあるのがクセモノです
典型例だと心窩部(みぞおち辺り)から鈍痛で始まって右下腹部に鋭い痛みに移り変わるというエピソードがありますが、身体所見が全部出揃わないこともあるようです
画像所見も重要ですけど、病歴や身体所見でアンテナを立てておくのも重要です
以下、身体所見(腹膜刺激症状)の列挙
いざ挙げてみると結構あります
Rosenstein's sign
→左側臥位で仰臥位より圧痛が増強
Rovsing's sign
→左下腹部の触診圧迫で右下腹部に疼痛が出る
筋性防御・板状硬
→肋間神経、腰神経を介して腹壁筋の緊張が反射的に亢進
反跳痛
→押した時より圧迫解除時に痛みが強い
Blumberg's sign
→腹膜炎等でマクバーニー点に起きる反跳痛
obtrator sign
→右股関節を内点させた時痛みが出る
Donphy’s sign
→急き込むと右下腹部に痛み
heeldropsign
→つま先立ち→踵を落とすと痛みが腹部に響く
Psoss sign
→右大腿伸展で右下腹部に痛みが出る
いくつかはOSCEでも出る項目で、国家試験には頻出過ぎる項目ですけど、実際の臨床の場で所見を取ってみると意外と「あれ?」となったりもします
やはり経験しておくのは重要です