『自然治癒はハチミツから』をついに読み終えました。発売直後に購入していたのですが、時間がなくて読めなかったのです。

 

 

崎谷氏の著書は4年前からいくつか拝読し、ブログも毎回楽しみに拝読していますし、養蜂家の家族に生まれた私としては、大変気になっていた本だったのです。実際、なるほどと思うアンダーラインの量はとても多くなりましたし、すでに5日前からハチミツを大量摂取する人体実験を始めました。なにしろハチミツには不自由していませんから(笑)
 

いつものように、アンダーラインした所を、抜き書き作業中ですが、人気のマヌカハニーのことについて気になることが書かれてあったので先行して紹介いたします。全体の詳細や感想は、次回に改めて紹介いたします。

マヌカハニーを飲まれている方は、ぜひ読んでみてください。

 

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自然治癒はハチミツから
〜ハニーフルクトースの実力〜
崎谷博征著 鉱脈社発行

 

■マヌカハニーを勧めない理由 

マヌカハニーの抗菌作用は通常のハチミツと違い、メチルグリオキサールによるものといわれている。メチルグリオキサールは、植物がストレスを与えられると2〜6倍も産生が増加するストレス物質。フラボノイドなどのファイトケミカルと同じ。そのストレス物質の花蜜がハチミツに高濃度に移行したものがまさにマヌカハニー。 

 

マヌカハニーは、オーストラリアやニュージーランドのように、比較的土壌が豊かではないシビアな環境で咲く花の蜜を集めたもの。

 

 このメチルグリオキサールは、私たちの体内で代謝されて乳酸となり、病気の場を作り出す。この乳酸は小腸内細菌異常増殖症で産生される乳酸と同じ型。さらに、メチルグリオキサールは、脂質やタンパク質と反応すると終末脂質過酸化物や終末糖化産物を形成して生命場を乱す。 

 

マヌカハニーは、慢性病の原因となるエンドトキシンとまったく同じ作用をする。具体的には、マクロファージの受容体を刺激して炎症を引き起こす。 

マクロファージ

 

マヌカハニーの抗菌効果を謳っている研究は、マヌカハニーの成分が「免疫を刺激する」という表現をしている。これを持って抗菌作用というのはサイエンスの基本ができていない。なぜなら、「免疫を刺激する=炎症を引き起こす」ということに他ならない。炎症を引き起こすというのは、抗菌作用よりも健康に甚大な悪影響を与える。

 

 マヌカハニーは炎症を加速させる物質が入っているため、特に糖の代謝が低下している人、つまり甲状腺機能が低下している大多数の現代人にはお勧めできないハチミツになる。

 

■シロップで水増ししたハチミツ

ニュージーランドのマヌカハニーは、年間1万トン以上もマーケットに出ている。しかし、マヌカハニーの実際の生産量は1700トン程度。10倍近くが市場で売られている。つまり、90%近くが純粋なマヌカハニーではない。 

 

ハチミツに混ぜる甘味料で一番多いのが果糖ブドウ糖液糖(異性化糖・コーンシロップ)。フルクトースとグルコースの組成が純粋なハチミツに近いから。

 

遺伝子組換えコーンから複雑な化学合成過程で作られる果糖ブドウ糖液糖には重金属汚染やデンプン質の混入がすでに指摘されている。ハチミツに混入されている果糖ブドウ糖液糖は、ガンを促進させたり、肥満、高脂血症、行動異常(躁うつ病)を引き起こすことが報告されている物質。 

 

またグルコースやフルクトースとの比較試験でも、果糖ブドウ糖液糖は最も高脂血症や脂肪肝を引き起こすことがすでに報告されている。化学的に合成された甘味料は私たちの体内に入ると、ショ糖やハチミツと違い“異物”として認識されることを如実に示している。 

 

ハチミツを食べてアレルギー反応が出たり、体調が悪くなったりしたというのは、このような人工甘味料などの不純物が混じり合ったものを摂取している可能性が高い。

 

 

崎谷博征(さきたに ひろゆき)氏

総合医、脳神経外科専門医、医学博士、パレオ協会代表理事、日本ホリスティック療法協会理事。エネルギー量子医学会会長。
1968年奈良県生まれ。奈良県立医科大学・大学院卒業。ガンの研究で医学博士取得。

ドクターヒロのリアル・サイエンス

 


 

17年歴バセドウ病を治しました