東京駅に着き、電車に乗り換え各々の滞在先へ
帰る途中、彼と私は同じ方向でした。
別れる時間は刻一刻と過ぎて行きます。
私達も徐々に無言になっていきます。
当初降りる予定だった駅に間もなく着くという時に、
「ここ以外で乗り換えられる駅ないかな?」と言って
きました。 その数駅先でも乗り換えられる旨を伝えると
じゃあそこまで行って乗り換えると言ってくれました。
その延長した分の時間で、伝えたかった事を伝えました。
「三十三間堂で5円玉くれたでしょ?」という問いに、
彼はきょとんとした顔でうなずきました。
「その時、すごく嬉しかった。」 と私は続けました。
彼はまぶしい位の笑顔を返して私の肩に頭をもたれ
かけてきました。 きっとあれは彼なりの嬉しさの表現の仕方
なのだと感じました。
彼の降りる駅にまもなく着く時、降りる直前にハグしてお互いに
安全でいよう、またすぐ会えるからと別れました。
彼のくれるハグはいつも強くて彼の性格を物語ってるのだと
感じます。
