2年生の長男、今は卒園した保育園が運営している学童に通っています。
幼少期より長男をみてくれている場所なので、長男の特性や多少の困りごとには目を瞑って柔軟に対応してくれていますが、やはり他の子より手もかかるし、学童の担当の先生には本当に感謝しかなく、いつも申し訳ないなと思っていて。
更に再来年度、4年生にはきっとみんな学童を卒業するだろうから長男もそのつもりでいるけど、ばぁばも毎日長男を放課後みるのはさすがにしんどい。(ばぁばの言うことはわたし以上に聞かない)
そんな訳で去年くらいから放課後デイサービスを探していたんです。
わたしの住む地域には放課後デイが本当に少なくて、1件町内の学校の真裏にあるのですが、探し始めた時には満席
長男もいろいろ分かるようになってきていて、『わかば(仮名)はできない子が行くところでしょ!』なんていいはじめてて。
1年生から入れておけばよかった・・・
かと言って遠くの放課後デイは見学して長男が気に入ったところもあったけど、平日通うのは物理的に無理で。
途方に暮れていたところに相談事業所の担当の方から、4月開所の放課後デイの情報をいただいて。しかも隣町!!
早速日曜日、見学に行ってきました。
個別の見学かと思って行ったら、何組かの親子がいて資料を見ながらの説明会・・・みたいな感じで、長男はその部屋に入ることを拒否。
図書館で借りた本を持参していたので、それを読んで廊下で待っていました。
施設はもともと老人向けのデイサービスだったところのようで、敷地も建物もかなり広く開放感があるなー、と思いました
これまで見学に行ったことのある放課後デイは倉庫みたいなとこだったり、プレハブの小さい小屋みたいなとこだったりで、とにかく狭くて環境はあまりよくないかな・・・というところが多かったけど、ここは今まで見た中で環境面は一番良かった!
施設内を見学しているときも長男は合流せず、ずっと本を読んでいました。
入所希望者はとても多いらしく、もともとは希望者全員を受け入れる予定だったみたいですが、これから検討するとのことでまだ入れるかは分からず・・・。
でも、経営母体がいろいろなところと連携しているようで、季節の行事もホテルでやるとか、夏にはプールやBBQも開催してくれるとか書いてあって、かなり魅力的。
ここに長男も通えたらいいなーと思いました。
入所希望の意思を伝え、帰りの車の中。
『僕、あそこに行かないから。全部学童がいい。』
という長男。
そんなこたぁ分かってるんだ
でも、やっぱり学童で迷惑をかけたり、高齢のばぁばに心労をかけ続けるわけにはいかないから。
専門の知識や経験のある方のもとで伸びる部分もあると思うし。
でも、そんなこと長男に言ったって通用しない。
マイルドな言い方で、ちょっと行ってみようよ~と誘うも
『行きたくない。僕は行かない』
の一点張り。
『なんで行かないと行けないの?』
という質問にわたしは決意しました。
何もわかっていなくて誤魔化しながら療育に通わせたり、薬を飲ませたりしてきたけど、もう誤魔化しはきかないな。
様々なことが分かるようになっていて、自分の意思もある、そんな長男を無理やりに行動させることはできないな。
本人に障害のことを伝えようと。
『発達障害』なんて言ったって長男には分からない。
どんなふうに話せばいいかとフル回転で考え、こんな風に伝えました。
みんなの脳みその形は真ん丸だけど、長男の脳みそはハート型なんだ。
だからみんなより忘れん坊だったり、怒れちゃったりすることが多いかもしれない。
長男が怒るとみんなイヤな気持ちになるよね。
忘れん坊すると長男も困ることたくさんあるでしょ・・・
だから、お薬を飲んだり、病院に行ったりして良くなるように頑張ってるよね。
と。
見ると長男は目にいっぱい涙を溜めて言いました。
『僕の脳みそが丸くなったら、もうあそこに行かなくていい?』
『少しは丸に近づいてる?』
その言葉にもう堪えきれませんでした。
長男は何も悪くないのに。
苦しいことを長男に背負わせて、本当にごめんね。
みんなと一緒に学童に行って、4年生になったらばぁばの家に行きたかったよね・・・
泣いてしまったわたしに
『かぁちゃん泣かないで』
と言ってくれる優しくてピュアな長男。
ハートの形は素敵だよ。
ハートが悪いわけじゃないんだよ。
世の中には丸じゃない、ハートの人も星の形の人もイガイガの人もいろんな人がいる。
長男はできないこともあるかもしれないけど、みんなより面白いことを思いついたり、小さい子や動物に優しくする気持ちを持ってたり、いいところがたくさんあるんだよ。
ハートでも丸でも長男のことをかぁちゃんは大好きで、大切なことに変わりはないよ。
と伝え、ギューっと抱きしめました。
もうそろそろギューも終わりの年齢かな、と思いながら。
長男がどこまで理解できたか分からないけど、自分を嫌いにはなって欲しくない。
いつか本当に発達障害というものを知って、自分で上手に対応できるようになる日まで、一緒に頑張ろう。
それしかわたしにできることはないから。
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