『アホの壁』筒井康隆 | 最強の作家への飛翔

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「アホ」という言葉は「バカ」という言葉に比べてファニーな気がします。

「お前ってバカだよなあ」と言われると腹が立ちますが「お前ってアホだよなあ」と言われるとちょっと誇らしいですね。ああ、俺もまだまだ無茶してるな、と。


筒井康隆氏の作品はいつも狂気の方向に突っ走っており、どの作品にもアホらしさが垣間見えます。面白い小説家は、普段考えていることが変なので、ノンフィクションやエッセイを書いても大体面白くなる気がしますね。

それでは『アホの壁』を引用してみます。


『小生が考えた「アホの壁」とは、養老さんの「バカの壁」のような人と人との間のコミュニケーションを阻害する壁ではなく、人それぞれの、良識とアホとの間に立ちはだかる壁のことである。文化的であり文明的である筈の現代人が、なぜ簡単に壁を乗り越えてアホの側に行ってしまうのか。人に良識を忘れさせアホの壁を乗り越えさせるものは何か。小生はそれを考えてみようと思ったのだ』


『ある時町中で、SF同人誌『宇宙塵』の主催者である柴野巧美に原稿を入れた封筒を託けたところ、柴野氏は横断歩道へその封筒を取り落とした。

「あっ。フロイト的過ちだ」とおれが言ったため、柴野氏は苦笑した。

『宇宙塵』に俺の作品を掲載したくないのだろうという意味になることを、むろん柴野氏も知っていたのである』


そういえばフロイトの『夢判断』は途中まで読んで保留していたので、最後まで読まなければ…。