【映画】サブウェイ123激突 | 最強の作家への飛翔

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エネルギーの使い方を完璧に間違っている!

ある方に僕はこう指摘されたことがあるのだが、この『サブウェイ123激突』も、監督のエネルギーの使い方がチグハグな作品だったような気がする…。


トニー・スコット監督の映画はテンポがいい。映像がウガガガガと変化して、リズミカルな音楽が鳴り響いて、ドンチャカドンチャ進んでいくのである。ハイテンションでテンポよくやっときゃなんとかなるっしょ、と開き直っている感じに好感が持てる。

トニスコの過去の作品で言えば『トゥルーロマンス』とか『エネミーオブアメリカ』はかなり好きで、新作が楽しみな監督の一人であった。


映画館に行ってみてびっくりしたのが、公開2日目なのにもかかわらず、客が15人くらいしかいなかったことだ…。映画が終わってエンドロールが終わるまで残っていた客は僕を含めて3人で、その中の一人のおばあちゃんが

「トラボルタも老けたわね」

と捨て台詞をはいて映画館を去っていったのだった…。

確かに敵役はトラボルタでよかったのかは疑問である。なんか、怖くない…。

フィリップ・シーモア・ホフマンにしたほうが良かったのではと思ったが、キャスト選びにもいろいろ事情があるのだろう。


最初のシーンから飛ばし気味に始まったこの映画は、サブウェイ(地下鉄)と関係ないシーンで、急に盛り上がったりしていて笑える。監督がとにかく激しくしたかったに違いない。

パトカーが街で身代金を運ぶシーンは必見だ。唐突に挿入されるこのシーンは、別に敵もいないのに勝手にいろいろアクシデントを起こして、なんだかてんやわんやになっている。音楽も異常に激しくてわけが分からない。

主人公(デンゼルワシントン)と悪党(ジョントラボルタ)の会話も、よくよく考えてみると、本筋に関係ない無意味な話ばっかりしている。テンポが早くてごまかされそうになるが、脚本はおかしいところが多い気がする…。

トニスコ監督の気合をヒシヒシと感じ、それが空回りしているのが愛おしいのであった。