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「K」
king(キング:国王、王様)
私、最近ある発見をしたのでございます。
誠に僭越ながら、本日はそのことを発表したいと存じます。
それは、「king(国王)が主人公の小説は面白い」という事実でございます。
どうかこんな稚拙な思いつきを、わざわざ発表している不甲斐ない私を、御嗤笑くださいませ。
ガルシア・マルケスの『族長の秋』という作品がございます。
ある架空の島国の大統領の横暴ぶりが、饒舌な畳み掛けるような文章で、ユーモアたっぷりに描かれているのでございます。
宝くじでいかさまをしていた主人公の大統領が、それに気づいた子供を2000人虐殺したりと、とにかくスケールがでかいのです。
次に、村上龍の『愛と幻想のファシズム』という作品も、私の好きな作品の一つでございます。
主人公が独裁者になっていく過程を、経済用語のオンパレードで物語っていくという、情報を集積すると一つの小説ができあがることもある、ということが分かった作品でございました。
最後に、フィリップ・K・ディックの『偶然世界』という作品では、大統領をくじ引きで決める世界が描かれています。いきなり大統領になってしまった主人公が、命を狙われるという話でございます。
かように、キング(独裁者)が主人公の物語は、どれも私の心を打つのでございます。
はったりをかました文章に、私は目がないのです。
それにしても、日本の総理大臣の話を小説にしても面白くなりそうもない、と思うのは私だけでございましょうか。
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