「C」キュアな映画あります『CURE』 | 最強の作家への飛翔

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『CURE/キュア』


本と映画と作業日誌


キュア(治療、治す)されたいといつも思っている。

例えばコーンフレークを買ったのに牛乳を買い忘れてしまったときとか。

僕は無性に、病んだ気分をキュアされたいのである。
ただ、僕の抱える漠然とした不安は、かわいいペットを見たくらいではキュアされないし、アロマテラピーの香りを嗅いでもキュアされないし、癒し系アイドルを見ても少ししかキュアされない。

人を根本的にキュアするためには、その人が抱えている気持ちを開放させなければならないわけで、それが必ずしもいい結果につながるとは限らない。

黒沢清監督『CURE』という映画は、一つのキュアについての捉え方を示している。

「なんか癒されそうなタイトルだからハーブティを飲みながら観てみよ!」

と思うのは危険である。
この映画はスリリングなサスペンスホラーで、かなり怖いので。
傑作であることは間違いないが(というか黒沢清監督の映画は、今まで観たのほぼ全部面白い)、ハーブティよりも『鬼殺し』とかを飲みながら観るタイプの映画な気がする。

キュアされればされるほど、事件が起こっていく。
人がどんどん死んでいく。
キュアされないほうがいいこともあるかもしんない、と僕はこの映画を観てしみじみと思ったのである。