主人公を祝うためのパーティをしていると、急にニューヨークが怪物に襲われて逃げまどう、というストーリー自体は単純な話です。
モンスターが出てくる映画もたくさんあるし、人々がパニックに巻き込まれる映画も、たくさんある。
そんな中で、この『クローバーフィールド』は、かなり健闘していたと思う。
この映画の特徴は、『ブレアウィッチプロジェクト』のように、手持ちカメラでの撮影ということ(映画上の設定はそうだけど、実際の撮影方法は違うみたいですね)。
そのため、映像はブレまくる。視点が固定しているので、臨場感があり、また全体が眺められないので、「もっと見たい!」という欲求を掻き立てられます。
モンスターの姿も、はじめのうちは、かすかにしか見ることができない。ニューヨーク全体がどんな被害にあっているのかも、断片的にしか分からない。ただ、主人公の周りのことしか、観客には、情報が入ってこない。パニック映画と手持ちカメラ撮影の組み合わせは、アリだな、と思いました。
前半のパーティ場面も凄くいいです。
メジャーな映画(スピルバーグとかジョージ・ルカースとか)が好きな人も、カルトな映画(バーホーベンとかジョン・カーペンターとか)が好きな人も、どちらの人も楽しめるような、絶妙な仕上がりになっていた。
ただ、先に言ったことと矛盾するようですが、好き嫌いの分かれる映画のような気もします。ストーリー展開に整合性を求めたり、謎は全て解明されないと気になったりする人にとっては、不満が残るのかも…。
僕は映画を観るときは、全体の統一性というよりも、瞬間瞬間のシーンが楽しめればいいというタイプなので、かなり興奮してしまいました。(眠くなるシーンもあったが…)
公開時に映画館で観なかったことが、悔やまれます。傑作です!
