今日も宇多田ヒカルの"Can't wait 'til Christmas"を聴きながら走った。
この曲は素敵だなぁー。
あまりクリスマスソングに感動したことはないけれど、本当にこの曲は好きだ。
僕は小学2年生の時に、本当はサンタクロースがいないことを知った。
その年のクリスマスの朝、
目を覚ますとお菓子の詰まったブーツと
「地球」というタイトルの図鑑が枕元に置いてあった。
「あ、サンタさん来た!」
図鑑は立派な装丁で、青い地球の大きな写真の表紙を開くと、
燃える太陽と太陽系の全ての衛星がカラーで描かれていた。
ギリシャの哲学者の地球や太陽の測量法なども載っていたと思う。
正月が過ぎて間もないころ、
スーツを着た男が、家にやってきた。
僕は玄関口で応対する母のすぐ後ろで様子を窺っていた。
男はアタッシュケースを開くと、おもむろに図鑑「地球」を取りだし、
「先日は、こちらの本をご購入いただきまして有難うございました。本日はですねぇ・・・」
百科事典のセールスマンだった。
その時の母の困ったような苦笑を今も覚えている。
翌年は、母から弟に言わないように口止めされた上で、
僕の枕元にも何か置いてあったかもしれないが、良く覚えていない。
その後は、弟にだけサンタクロースからのプレゼントがあり、
「なぜお兄ちゃんにはサンタのプレゼントが無いのか?」という弟の質問に、
「もうお兄さんだから」と、当然のように母が答えていた。
この経験の影響かどうかは判らないが、
ほとんどクリスマスを意識しない大人になってしまった。
でも、図鑑「地球」の影響かどうかは判らないが、
宇宙科学系の読み物は、結構好きな大人になった。
話はがらりと変わるが、先日観た映画のことを少しだけ書いておく。
河瀬直美監督の「玄牝(げんぴん)」は、
陣痛促進剤を使用しない、布団の上での自然なお産を実践する吉村医院の
医師やスタッフ、妊婦さんの姿を捉えたドキュメンタリー映画だった。
河瀬監督の「萌の朱雀」がとても好きなのだが、
「玄牝」については、本当にまったく何の予備知識も無かったので、
(というか上映していることも知らなかったので)
このテーマでドキュメンタリー映画というのは、あまりにも不意打ちと言うか、
私にとって、個人的には関心も必要性も無いものだったので、
最初は、失敗したなぁ、観ないで出ちゃおうかなぁ、と思った。
でも、結局最後まで観た。
自然分娩の良し悪しや、吉村医師のお産と死に対する考え方などについては、
コメントする知識も立場にも無いので何も書けないし書かない。
ただ、三人の女性の出産シーンがあったのだけれど、
それぞれのシーンで本当に感動した。
それと女性は、妊娠する以前から(人によっては子供の頃から)
人それぞれ、出産に対しての不安や恐怖、思いがあるのだとういうことを知った。
あれだけの体験だから、当然と言えば当然かもしれないが、
男にはなかなか想像できないし、実感が湧かないことなのだ。