ふしぎな南風 -3ページ目

今日も宇多田ヒカルの"Can't wait 'til Christmas"を聴きながら走った。

この曲は素敵だなぁー。

あまりクリスマスソングに感動したことはないけれど、本当にこの曲は好きだ。


僕は小学2年生の時に、本当はサンタクロースがいないことを知った。


その年のクリスマスの朝、

目を覚ますとお菓子の詰まったブーツと

「地球」というタイトルの図鑑が枕元に置いてあった。


「あ、サンタさん来た!」


図鑑は立派な装丁で、青い地球の大きな写真の表紙を開くと、

燃える太陽と太陽系の全ての衛星がカラーで描かれていた。

ギリシャの哲学者の地球や太陽の測量法なども載っていたと思う。


正月が過ぎて間もないころ、

スーツを着た男が、家にやってきた。

僕は玄関口で応対する母のすぐ後ろで様子を窺っていた。


男はアタッシュケースを開くと、おもむろに図鑑「地球」を取りだし、

「先日は、こちらの本をご購入いただきまして有難うございました。本日はですねぇ・・・」


百科事典のセールスマンだった。

その時の母の困ったような苦笑を今も覚えている。


翌年は、母から弟に言わないように口止めされた上で、

僕の枕元にも何か置いてあったかもしれないが、良く覚えていない。

その後は、弟にだけサンタクロースからのプレゼントがあり、

「なぜお兄ちゃんにはサンタのプレゼントが無いのか?」という弟の質問に、

「もうお兄さんだから」と、当然のように母が答えていた。


この経験の影響かどうかは判らないが、

ほとんどクリスマスを意識しない大人になってしまった。

でも、図鑑「地球」の影響かどうかは判らないが、

宇宙科学系の読み物は、結構好きな大人になった。


話はがらりと変わるが、先日観た映画のことを少しだけ書いておく。


河瀬直美監督の「玄牝(げんぴん)」は、

陣痛促進剤を使用しない、布団の上での自然なお産を実践する吉村医院の

医師やスタッフ、妊婦さんの姿を捉えたドキュメンタリー映画だった。


河瀬監督の「萌の朱雀」がとても好きなのだが、

「玄牝」については、本当にまったく何の予備知識も無かったので、

(というか上映していることも知らなかったので)

このテーマでドキュメンタリー映画というのは、あまりにも不意打ちと言うか、

私にとって、個人的には関心も必要性も無いものだったので、

最初は、失敗したなぁ、観ないで出ちゃおうかなぁ、と思った。


でも、結局最後まで観た。


自然分娩の良し悪しや、吉村医師のお産と死に対する考え方などについては、

コメントする知識も立場にも無いので何も書けないし書かない。


ただ、三人の女性の出産シーンがあったのだけれど、

それぞれのシーンで本当に感動した。


それと女性は、妊娠する以前から(人によっては子供の頃から)

人それぞれ、出産に対しての不安や恐怖、思いがあるのだとういうことを知った。

あれだけの体験だから、当然と言えば当然かもしれないが、

男にはなかなか想像できないし、実感が湧かないことなのだ。

相変わらず地味ながらも、個人的にはそこそこ忙しく暮らしている。


ブログをもっと頻繁に書くために、地味キャラネタで押して行こうかとも思うが、

キャラが目立っては地味でなくなってしまうので結局今まで通り書く。


今日はプレゼント用に花屋でフラワーアレンジメントを注文した。

希望のイメージと予算を伝えて、30分後に受け取りに戻る。


ん・・・・・


イメージしたのと微妙に、いや、かなり違う。


赤をメインにと言ったのに、どちらかというと白メインだし。


でも文句を言うには、自分の説明も曖昧だったような気もして、

そのまま受け取る。


どんなものを買うにせよ、買物はどちらかというと苦手だ。


まあ、プレゼントした人は喜んでくれたようなので、いいのかな。


その後、渋谷のジュンク堂で本を買ったついでに、

久しぶりにBUNKAMURAを覗いてみた。


カズオ・イシグロの「ネバー・レット・ミー・ゴー(私を離さないで)」が映画化されて、

来年3月にロードショーされるらしい。

大好きな小説なので、観てみようと思う。


ユーロスペースの前を通りかかると河瀬直美監督の「玄牝」が丁度始まるところだったので、

ふらっとそのまま入る。

何の知識も無しに観たのだが、最初の5分までは失敗したかなぁと思った。


でも、その後は引き込まれるように観た。

とても感動した。


感想は、また改めて書く。

たぶん。


夏目漱石の「それから」を読み終える。

こちらも面白かった。


感想は、また改めて書く。

たぶん。




夏目漱石「三四郎」を読んだ。


どこがどうということもないが、シンプルで不思議と面白い。


大学に通うために熊本から東京に上京した主人公の三四郎は、

自分が係る世界を三つに分ける。


一つ目は遠い熊本にある、戻ろうとすればすぐに戻れるが、

今は戻る気がしない立退場のような世界。


二つ目は広田先生や野々宮君のいる学問の世界。


そして三つ目が美禰子という美しい女性がいる社交の世界。


小説は二つ目の世界の人達との交流に従って進展しながら、

三つ目の世界への係りも、それに伴って動いていく。

一つ目の世界からは、母からの手紙が届く。


見るもの全てが新しく、目まぐるしく動く世界に驚き心浮き立つようでありながら、

純真で、受身で、まだ何者でもない自分を見つめる三四郎の姿にどこか魅かれる。


恋愛小説とは言えないかもしれないが、やはり三四郎の美禰子への恋がいい。


美禰子が登場するシーンは、どこも美しくロマンチックだし、

第8章、第10章あたりのやりとりはとても面白い。


三四郎の恋の結末は、あまりにもあっけないが、

10章の絵のシーンで、美禰子も三四郎に思いがあったんだなとはっきりと感じた。


次は「それから」かな。

土曜日は1時間50分、今日は1時間15分、宇多田ヒカルの"Goodbye Happiness"を

繰り返し聴きながら走った。

どこまでも走れそうな、いつまでも走っていたいような気分にさせてくれる曲だ。


最近になって、運動する時は使い捨てのソフト・コンタクトレンズを使っている。

信号の無い車道を渡ったりしなければならないので、裸眼では危険なのだ。

以前ハードコンタクトを使っていたことがあるのだが、

ソフトコンタクトはレンズの直径がハードに比べて大きく、

僕の目があまり大きい方ではないせいか、装着が上手くいかずイライラさせられる。

それでも、はっきりとした視界で走るのは、やはり良いものだ。


読書は「坊ちゃん」を終えて、「三四郎」に取り掛かる。

「坊ちゃん」の真っ直ぐな正義感は、読んでいて気持が良い。

ただ、誰もが坊ちゃんのように「いざとなったら殴って辞めてやる」とはいかないだろう。

「坊ちゃん」を読んで村上春樹の「沈黙」を思い出した。


マーティン・スコセッシ監督の「アリスの恋 Alice doesn't live here anymore」を観る。

昔観て、面白かった記憶があったのだが、個人的には好きな映画だ。

ただ1974年の作品ということで時代背景もずいぶんと異なり、

現代の、特に女性の共感を得るのかどうかは、正直良く分からない。


若いハーベイ・カイテルがアホ男の役で出演していて、

子役のジョディ・フォスターがびっくりする役で、早くも大物ぶりを発揮している。

昨日は1時間36分、今日は1時間9分走った。


この時期のランニングは本当に気持ちが良い。

走るコースも、ほぼ定着してきた。

地図ソフトが使えなくなって、新しいコースの距離が分からず時間で記したが、

おそらく昨日17km、今日13km程度だと思う。


弁当生活は3週目を終え、既に3回持っていくのを忘れた。

お腹は壊していない。

そして4週目のラタトゥイユが、今フライパンの中にある。


仕事帰りにスポーツジムに通い始めた。

ランニングマシンで走るのは、

目の前のテレビモニターが邪魔で、あまり好きになれない。

それでも、週2回通うのが当面の目標だ。


今日、住む場所が変わって、初めて床屋に行った。

昔から床屋は苦手だが、新しい床屋を探すのはもっと苦手だ。

微妙な出来上がりに、微妙な気分のまま店を出た。

ただ僕の髪質やくせ、頭の形も微妙なので、人のせいばかりには出来ない。


久しぶりに東京駅に行った。

東京駅周辺の地下街を歩くのは楽しい。

しかし、その規模と複雑さを悠に上回る、

大阪・梅田・北新地一帯の巨大地下街を知ってしまった今、

大阪の地下街が懐かしく思い出される。


関西に移る前に良く行った店で、美味い親子丼を食べ、

丸の内OAZOの丸善を覗き、講談社”15歳の寺子屋”シリーズの

吉本隆明「ひとり」を買って喫茶店で読んだ。


哲学書や思想書が苦手なので、せめて中学生向けの本なら

少しは理解が出来るかもしれないと思ったのだ。


とても面白く、とても元気付けられる本だ。


15歳向けの本に元気付けられてどうするんだ・・・

という気がしないでもないが、

「それでいいのです」と、この本の中にも書いてあるような気もするし、

実際、大人が読むべきこと、考えるべきことが書いてある気がする。

以前読んだ「真贋」と共に、お勧めの一冊です。


そして、この本を読んで、夏目漱石を読み返してみることにした。

「坊ちゃん」を読み始めている。