長期にわたる訓練。家族、仕事の負担。
それを乗り越え、神奈川県代表として、久比里37分団は、10/14（金）に行われた、全国消防団操法競技大会に出場してきました。ここにご報告させていただきます。
先ずは結果。
ビリです。
えっ！！ Σ(ﾟдﾟ;)
はい。最下位でした。しかもダントツの下っパ。
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
こんな風に書くと、神奈川ダメじゃん。久比里たいしたことないな。となりますよね、普通。
僕も最初は悔しかったです。どうしようもない、行き場のない、怒りでもない感情が次から次へと出てきて、今まで何してきたんだろう？？と自分を責めたりしながら帰ってきました。
しかし、一晩経ってよく考えてみると、
我々37分団は、長野オリンピックスタジアムの火を無事に消してきたのです。
長野オリンピックスタジアムに火事だ！！！37分団、出場！
と、そして火を消す。我々消防団に課せられた任務を無事にはたし、誰もけがなく帰ってきたのですから、これでいいのです。
全国大会という場で、選手は緊張もあったし、疲れもあった。神奈川代表だと、味わったことのないプレッシャーと戦いながらやってきた。
式典も多く、訓練以外の気苦労も全国大会となると、とっても大きくなるんです。
本番では今まで見たことのない失敗をしました。我々は相当訓練を積んでいます。こんな形は観たことがなかった。しかし、すぐに冷静になり、ホースを伸ばし、水をしっかり出した。
送水の圧は決まっています。失敗したからぶん回す。という事もなく、安全に規定内で無事に火は消しました。そして最後までやり切りました。
これは訓練のたまものだと思う。経験だと思います。すごい人たちが身近にいるものだなと、涙をこらえるのが必死でした。
最後の最後まで、調整をする選手たち。
■□■□■□■□■□
競技である以上、順位はどうしてもつけられます。採点されて、点が出ないとがっかりもします。それは仕方のないことですが、監督として、サポートする立場の眼からみた、私の率直な意見をここで言わせていただきます。
観ている人は、当日の競技と結果をみます。それは当然です。
でもね、私は知っています。競技のために訓練しているだけではなく、
ポンプ、吸管はいつも磨いて「ピカピカ」。ポンプは訓練が終わると、エンジンのメンテナスを欠かさない。いつも絶好調。
片づけるホースは、汚れないよう、負担のかからないよう、地面から浮かせて胸で巻いています。
雨が降れば駆けつけて、干してあるホースを下す。使う道具の手入れ、道具愛は、日本一だと思っているんです。
選手だけではありません。37分団みんなで取り組み、参加してきた全国大会でした。一人として欠けても、全国への道はなかったと思っています。みなさん、本当にお疲れ様でした。また、うまい酒が飲めますね。≧(´▽｀)≦
結果だけをどうしても見られていしまいますが、分団員、町内の皆さんと一丸となり、今回だけではなく、いつもそうしてきています。それは変わらないし、これからもそうです。
どこへ行っても、町内のみなさんはいつもいつも応援に来てくれるんです。いつも一緒です。すばらしい町内です久比里は。
ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡★ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡☆
前日のレセプションは長野ビックハット。1988年冬季オリンピックで、スケートの会場になったところで行われました。
有名人のゲストの方をはじめ、お偉い方々が沢山みえて、皆さん、言葉は違えど、一様に、
災害があったとき、消防団の活動が、ありがたかった、助かった、嬉しかったと。
「消防団なくしてこの国は成り立たない。」
とまで言ってくれました。今回は県を代表してお伝えいしますが、全国に90万人いる全消防団に言いたいと。うれしいお言葉を、それぞれのスタイルで頂戴して楽しい会でした。
いざという時、消防団の存在がとっても大きい。地域に密着して、町内のみなさんと一丸になって取り組む。そういう生き方というのが、私たち日本人の心ではないかな。と僕は思います。
全国大会という場に行かせてもらったと、またとない機会、経験をさせていただきました。初めていくとわからないことばかり。この経験を、我々だけでなく、今後横須賀の他の分団が行くことになったら、惜しみなく共有し、もっと大きな輪で取り組みたいとそう思っています。
今回旗手を務めました。長い長い開会式、閉会式。正直疲れましたが、いい疲労感、またとない機会をありがとうございました。感謝いたします。
最後に我々のポンプ。
神奈川ですから、たまたまこうなったのですが、
「神」
ですからねぇ～。
帰り満月がきれいでした。
長野はいいところです。違う機会でまた遊びに行こうと思います。
消防団全国への道。6年かけて達成できた喜びと感謝を、分団、家族、町内の皆さま、すべてに感謝いたします。本当にありがとうございました。
ありがとうございます。