先週末は、11月26日(土)開催のセミナーの視察のため、
栃木県足利市にあるココ・ファーム・ワイナリーへ。
念願叶い、初上陸(矢萩会長と矢尾板903シティファーム
推進協議会委員長は二回目)。
ココファームワイナリーは、1950年代に、
障がいをもつ中学生たちが、山を開拓し、土を耕し、
葡萄を植えたことから始まりました。
元々特別学校の教員をしていた、ココファームの創業者
川田昇氏が、子供たちの将来を憂い、作ったこの地。
お酒好きだった園長先生(川田氏)の発案で、
当時まだ珍しかった国産のワインをつくり始めました。
「かわいそうとか同情とかじゃなくて、本当においしいものをつくろう!」
という気概をもって、外国のワインのプロを雇ったり、
地元の人々にも協力してもらいながら、試行錯誤を重ね、
今では国内最高級のワインをつくっています。
そんな歴史や文化を学んでから臨んだ今回の視察でしたが、
初めからもうびっくり。
この臨場感です。傾斜約38度。
スノーボードでも降りるのが怖いくらいの急降下。
写真で風景は見ていましたが、目の当たりにすると、愕然。
想像以上に、山の側面でした。
今度のセミナーで講師を務めてくださる
池上専務に挨拶させていただいた後、
視察ツアーにも参加。
まず、圧倒された、醸造場。
ここで葡萄をつぶしたり、ワインになるための
最初の行程をおこないます。
この場所には2名ほど、外国の方が働いていて、
その風景がむしろ自然で、不思議な感覚でした。
この場では、箱詰の作業も行っているのですが、
その作業は、社会福祉法人「こころみ学園」の
力持ちな男性陣が担っているそう。
見学に来た人たちやワイナリーのスタッフに
声をかけてもらえるのが嬉しい、役に立てるのがうれしい、
そんな‟はたらく”楽しさを知っている、働き者の方々。
そのあとは、ワインを熟成させる天然倉庫へ。
中には、ワインの樽がたくさん。
すごくひんやりしていました。
壁には近所の方の書いた詞。
このワイナリーにきて、ここではたらく人々をみて、
書き示した言葉が綴られていました。
地下トンネルの中で眠るワイン。
その元となる葡萄を育てる青年たち。
そのはたらく姿をあらわす、素晴らしい詞でした。
外に出ると、畑(というより山?)の上から
「カーン カーン カーン」という高い音。
なにか、ワインをつくる行程で出る不思議な
音なのかなと思いきや、違いました。
この音の主は、「コミネ君」と呼ばれる方。
毎日、日の出から日の入りまで、畑の中にいて、
時折り缶を鳴らすのが、その方の仕事です。
もともとコミネさんは、集団行動が苦手で、
すぐに畑の中に逃げ込んでしまう、手を焼く青年だったそうです。
ちょうどそのころ、葡萄の成りがよくなり、タヌキやハクビシン、
カラスなどの害獣に悩まされていました。
タヌキやハクビシンには鉄柵で対応できたのですが
カラスだけは何を試してもダメ。
しかし、よく見てみると、ある一部だけ、
カラスの被害に絶対にあわない場所があります。
それが、コミネさんがいる場所だったのです。
そこで試しにコミネさんを好きなだけ畑にいさせて、
カラスが着たら缶を叩くようにすると、効果てきめん。
何をやってもダメだったのが嘘のようだったそうです。
適材適所、ひとには相応しいはたらく場所があるのだと、
改めて実感させていただく、お話でした。
実際に、日が沈み私たちが帰るころまで、ずっと、
カーン カーン カーンという音が時折りなり続いていました。
その後は、ショップで試飲。
500円でこの感じ。
ものすごく贅沢です。
みなさんで、乾杯。
この笑顔が、今見ても憎いです。。。
程よく顔を赤らめながら、ショップでお買い物をして、
この日の視察は終了。
「障がい者」というキーワードと、「ワイン」というキーワード、
その二つがバラバラなイメージで視察に向かいましたが、
その現場には、障がいを持つ方々にしかできない
大事な仕事があり、その方々の力も含めて、
それぞれが欠かせない役割をになっていました。
11月26日(土)日光東照宮平成の間にて、
セミナーをおこないます。わたしたちも、楽しみです!
セミナーの詳細はこちらに載っていますので、
ぜひ、ご覧ください。
http://social-jinji-roumu.com/farming/gj2016_11.html








