「俺だよ。ようやく君のいる日本に到着した、嬉しいよ。それにマサが部屋を用意してくれたんだ。
これでゆっくり逢えるよ」
「えっ?政則さんに私たちの事話してるの・・・!?」
「ああ もちろんだよ、何でも話してる。マサにはいつでも本音でいたいんだ。
マサのおかげで日本にFANが増えた。君だって、彼の番組で俺の事知ったんだろう?
マサいなければ 俺達は出逢えなかった・・・」
「ええ、そうね。きのうの事のように想いだすわ。政則さんの番組で初めてあなたのPVを
見た時の事。私はまだ16才だった。YOU GIVE LOVE A BAD NAME全身に鳥肌がたったわ。
運命の出逢いだった・・・。ステージで歌ってるあなたは一生懸命で、この人本当に歌が
好きなんだ・・・って思った。それに頬が赤くてかわいかったわね。
あの日から、もう22年が経とうとしてるのに、私はまだこんなにあなたが好きだなんて・・・」
「それまでは、ドラマ仕立てのPVが多くて俺は嫌だった。あの頃の俺は役者なんてバカに
してたんだ。俺は役者じゃない!ライヴをしてる俺達の姿を見てもらいたい・・・ってね。
そう思って、次の曲はライヴのPV に決めたんだ。あのPVがきっかけで、君が俺のトリコに
なったという話はもう何度も聞いてるよ。それだけでも、あのPVにして正解だった」
「JONったら役者をバカにしてたですって? 私 あなたがフットルースのオーディション受けた事
知ってるのよ。あの頃のあなたは髪を切る勇気がなかった、だから落ちたんでしょう。
でも私、あなたのそんなところが好きだったの・・・」
「確かにそうだな。あの頃は毛が命だったし・・・突っ張ってた」
「それより、胸毛は生えたの? 胸毛のないあなたなんて嫌よ」
「約束しただろう。ちゃんと生やした、もう3センチ伸びたよ」
「良かった。またあなたの胸毛に顔をうずめられるのね。ねぇ・・・お願いがあるの。
耳元でI'D DIE FOR YOUを口づさんでほしいの・・・」
「ああ 何でも歌ってあげるよ、そして思う存分うずめてくれ!愛してるよ・・・」
「私も愛してる・・・JON」