行かせてあげたかった場所が、アメリカにあった

 

Netflixのドキュメンタリーシリーズ

「Love on the Spectrum」をご存知ですか?

 

ASD(自閉スペクトラム症)を持つ若者たちが、

恋愛や人間関係に向き合う姿を追ったシリーズです。

笑えて、泣けて、そして考えさせられる番組です。

 

その最新シーズンに、ユタ州の施設が登場しました。

 

ScenicView Academy(シーニックビュー・アカデミー)

ユタ州プロボという町にある、ASDや学習障害を持つ18〜30歳の若者のための、非営利の学校です。

 

 

この施設が何をしているかというと——

午前中は学校で授業を受けます。

でも教えているのは、いわゆる「勉強」だけではありません。

 

料理、掃除、お金の管理、医療機関への行き方、

交通機関の使い方。

 

そして就労に必要なスキルや、職場での人との関わり方。

私たちが「自然に身についた」と思っているあらゆることを、

丁寧に、体系的に教えてくれます。

 

午後は、施設の中で実際に働きます。

学んだことを、実際の仕事の場で試す。

そのサイクルを繰り返しながら、

「自立して生きる力」を身につけていく。

 

寮生活をしながら、1年半から3年かけて、自分のペースで。24時間スタッフが常駐し、一人ひとりに個別の計画が作られます。

 

(この番組を見たあと、調べました)

見て、調べて、思ったこと

こんな学校に行かせてあげたかった。

 

幼稚園、小学校、中学校、高校(退学)では、

いろいろ困難があったことは、ブログでも、講演会でも

お話ししています。

 

彼女たちの学内の困難は、

私が彼女たちの発達障害に関して知識が無さすぎて、

学校に理解をしていただくアプローチが

全くできていなかったことが原因です。

 

私もシングルマザーとして生きていくのが必死だったため、

「社会に出て生きていくための暗黙のルール」を

誰も彼女たちに教えていない、誰かが教えなければならないことに全く気づかなかったのです。

 

 

「自然に身につくもの」だと、誰もが思っていたと思います。

 

でも、ASDの特性を持つ人たちにとって、

「自然に身につく」こともありますが、

そうでないものもいっぱいあり

 

自然には身につかないコツ、模倣や観察で無意識に学ぶことが、できないことがいっぱいあります。

『習うより慣れろ』は通用しません

 

 

だから、明示的に、丁寧に、繰り返し教えてもらう必要がある。ScenicView Academyはそれをしている場所のようです。

 

日本には、こういう場所があるのかなあ。

調べていないので、わかりませんが、

私の周りにはありません。

それが現実です。

 

この学校も自分の子供に必要な学校が無い!

と保護者が設立したと聞いています。

 

Netflixを見られる方は、

ぜひ「Love on the Spectrum」を見てみてください。

(動画配信サービスで視聴できます)

 

ASDを持つ若者たちが、どんな可能性を持っているか。そして、適切な環境と支援があれば、

どんなふうに生きていけるか。

海外でのアプローチが、きっと何かを教えてくれます。