助けを必要としている人が、

もっと申請しやすいシステムになったらなあ

 

障害手帳をいただくこと、障害年金をいただくこと。

これらは、国が定めた制度であり、

私たちが必要な支援を受けるための大切な権利です。

 

でも、その権利を手にするまでの道のりは、

想像以上に険しいものでした。

 

申請には、膨大な時間と労力がかかります。

書類を集め、何度も窓口に足を運ぶ。ただでさえ日々の生活で手一杯な中、それだけで体力も気力も削られていきます。

 

(大震災が起きた時にも、救済措置を申請するのに

そんな話を耳にしました。)_

 

特に精神的な負担が大きいのは、

過去の記録を掘り起こす作業です。

 

「いつ、どこの病院にかかったのか」 

「その時、どんな状態だったのか」

 

申請のためには、できれば思い出したくもない記憶と向き合い、それを客観的な事実として

書類に書き起こさなければなりません。

 

精神・発達障害のケースでは、

「これは申請が必要な状態だ」

と気づくまでに何年もかかることが多く、

記憶は遠く、曖昧です。

 

 

やっとの思いでたどり着いた病院が、

すでに閉鎖されていたら?診療記録はもう、手に入りません。

 

Hの申請の時のことは、今でも忘れられません。

当時は年金事務所でしか手続きができず、

予約を取るだけで何週間も先になりました。

 

そして、詳細を書類に書き起こす作業の精神的な苦痛は

とても大きく、Hは事務所で2回倒れました。

 

今は、私が住む市では、

市役所でも手続きを扱ってくれるようになり、

本当に助かっています。

 

こうした変化は、確実に前進です。

私たちは、毎日を精一杯生きています。

 

子どものこと、仕事のこと、通院のこと。

それだけで、もう手一杯です。

そこに手続き、、ふううううう、、、

 

だからこそのお願いがあります。

申請の手続きを、もう少し、

私たちが動きやすい形にしていただけたら。

 

市役所での対応のように、身近な窓口で

相談できる場所が増えること。

 

書類の記入を、簡素化して、オンライン面談や

郵送で完結できる手続きが増えること。

 

文句を言いたいわけではありません。

ただ、助けを必要としている人が、

その申請の途中で疲れ果てて諦めてしまうことがないように。

 

そのための工夫を、

ぜひ考えていただけたらと思うのです。

 

ふと気づいたことがあります。

彼女たちがあちこち病院を転々としていた時、

マイナンバーがあって、医療情報と完全に連携されていたら、

申請の時に「いつ、どこの病院に行ったか」を

自分で思い出さなくても済んだのかもしれません。

 

閉鎖されてしまった病院の記録も、残り続けるかもしれない。

 

マイナンバーを提示するだけで、

係の方が代わりに病歴や診察履歴を記入できるようになる日が

来るかもしれない。

 

マイナンバーにはいい噂ばかりではありません。

でも、私たちのような当事者にとっては、

あの苦しかった申請の手間が、

相当省かれることになっていたかもしれない。

そう思うと、少しだけ、希望が見えてくる気がします。

 

制度は、確実に少しずつ変わっています。その変化を信じながら、今日もあーでもない、こーでもない、と

歩いていきたいと思います。