ASDの娘と外食〜店に入る前に「6つの確認」

 

 

ASDの娘たちは、ちょっと先の予定が見えないと、

不安になることは、何度も書いてまいりました。

今日はその具体的な例と回避の方法を。。。。

例えば、レストラン選び。 

「お腹すいたね、何食べる?」 そんな楽しいはずの時間が、

私たち親子にとっては“ミッション”に変わる瞬間です。

今日は、そんな我が家の

「お店に入る前に必ずやること」をお話しします。

■ レストランは「戦場」だ

ぶらっとお店に入り、メニューを見て、

食べたいものを頼む。

 もし品切れだったら、じゃあこっちにしよう、

と別のものを選ぶ。

 

多くの人にとって当たり前のこの行程が、

娘たちにとっては非常に高いハードルです。

 自分の身を守り、パニックにならずに食事を終えるために、彼女たちは無意識に、しかし必死に、以下の手順を実行しています。

 

1)臨時休業の確認(私の役目)

まず、お店に電話をかけます。「本日、営業されていますか?」と。ネットの情報だけではわからない、

突然の臨時休業という最大の罠を回避するためです。

 

2)ネットでメニューを事前確認 

営業していることがわかったら、

次にメニューをネットで見ておきます。食べられるものがそこにある、と知るだけで、少し安心できます。

 

3)現地でメニューを再確認 

お店に着いたら、外にあるメニューをもう一度確認します。

ネットの情報から変わっていること、

特に季節限定メニューが終わっていることがあるからです。

もし、食べようと決めていたものが無くなっていたら…

そのお店に入るのに、時間がかかるか

店を変えることが大事です。

 

4)品切れの可能性を潰す 

席に着いたら、注文する前に店員さんに聞きます。

「〇〇は、今日はありますか?」と。

メニューにあっても、品切れという最後の関門が

残っているからです。

 

5)聴覚過敏への配慮を頼む(私の役目)

これも私の役目ですが、お店の方に伝えます。

「なるべく、お子様連れから遠い席をお願いできますか?」と。

 

賑やかな声が、彼女たちにとっては

耐え難い騒音になってしまうことがあるからです。

 

6)慣れたチェーン店を選ぶ 

場所が変わっても、コメダ、デニーズ、スタバのような

チェーン店は、

メニューも、店員さんの対応も

店内の雰囲気も、ある程度予測がつくので安心できます。

私の「“孤独のグルメ”みたいに、知らない美味しそうなお店を探したい」という冒険心は、封印です。

 

■ なぜ、海外旅行には行けるのか?

ここまで読んで、「そんなに大変なのに、

どうして海外には行けるの?」「住めるの?」

と不思議に思う方もいるかもしれません。

 

答えは、シンプルです。 

「やりたいことをしている時は、それしか見えなくなるから」

と、娘たちは言います。

 

強い興味や目的があるときは、

周りのことが気にならなくなるほど視野が狭くなる。

その集中力があるのみ。普段は大きなストレスになる環境の変化にも気づかない、、と言う感じなのかもしれません。

 

その過集中が、自分の体調も気付かなくする。

きづいたら倒れていた、起きられなくなっていた

冷蔵庫が空っぽだった

朝から何もたべていなかった、、など。

 

本当に、彼女たちの心の仕組みは「私とはちがう」のですね。

 

でも、このことを知らない人から見たら、どうでしょう。

 「あの人、レストランの席は気にするのに、海外は平気なんだ。わがままなんじゃないの?」 

 

そんな風に、誤解されてしまうかもしれません。

 

また海外は言葉がストレートで

言わないで意図を汲み合うところが

あまりありません。

 

衝撃的だったのは

「道を聞いたらニコリともせずに教えてくれた

わかりやすかった

日本はどうして笑って教えるんだろう」

と。

 

愛想笑いがわかりにくいのですね。

 

誤解のない人生なんてあり得ない、とは分かっています。 

でも、もしあなたの周りにいる「ちょっと自分と違う」人が

いらして、その行動に「???」と思ったら、

 

一度、勇気を出して聞いてみてほしいのです。

「どうして、そうするの?」と。

 

その一言が、見えない壁を溶かすきっかけになるかもしれない。 そう願う、一人の親であります。