医師との巡り合い

 

数年あちこち訪ねて、本田先生のところに行きつきました。

なんと、すぐに診断をくだしてくださった。

その時の安堵感は、今でも覚えています。

ようやく、この特性を

「正しく理解してくれるドクター」に出会えたのです。

通信高校の校長先生の紹介

本田医師に出会ったのは、

通信高校の校長先生の紹介がきっかけでした。

(この高校も結局彼女たちは中退します)

 

そして、本田先生から、

大島先生を紹介していただいたのは、数年前です

 

こうした「つながり」がなければ、この先生たちに出会うことはできなかったかもしれません。

必要な時に、必要な先生に出会うことは、本当に至難の業。

 

諦めず、探し続ける、、これは当事者は家族が「大変」な中、

自らやらなければならないことで、

負担が大きいものの一つです。

4年前と今、何が変わったのか

娘が帰国したのは、4年前のことです。

その時点で、発達障害についての認識は、

既にある程度進んでいました。

すくなくとも彼女たちの中学時代とは全然ちがうものでした。

 

2022年12月には、文部科学省が

「小中学生の8.8%に発達障害の可能性がある」

という調査結果を公表しました。

 

つまり、クラスに2~3人はいるということです。

 

また、2022年には、NHK Eテレの「ハートネットTV」で、

本田先生が「発達障害」についての番組を放送されていました。

 

フジテレビでは「僕の大好きな妻!」という、

大人の発達障害をテーマにしたドラマも放送されていたとか。

つまり、4年前の時点で、発達障害についてのメディア報道や社会的認識は、かなり進んでいたのですね。

 

それでも帰国したばかりの娘は

ヨーロッパとの差をひしひしと感じておりました。

4年前と現在、

さらに深まった理解

4年前と現在を比較すると

さらに理解が深まってきたと感じます。

 

医療現場でも、教育現場でも、そして社会全体でも、

発達障害についての認識がより一層広がってきました。

書店にも、発達障害の棚があり、多くの書籍がならんでいます。

 

ただ、まだまだ子供対象だったり、

いかに今の世界に溶け込むか?という内容だったり

「目を見て挨拶をする練習をしましょう」

というような社会に合わせるやり方を書いた本も

少なくありません。

 

初診待機の問題も、児童精神科医の不足も、

社会的な課題としてもう少し、認識されるようになると

いいのですが。

「ズートピア」に見える、世の中の変化

最近、映画「ズートピア2」が上映されています。

この映画を見ていると、

ディズニーが投げかけている「現代の社会問題」

があちこちに出てきます。

 

多様性についての描写が、本当に色濃く

「違う」ことを「悪い」ことではなく、

「違う視点」として描いています。

 

こんな作品が、今、世の中で受け入れられ、

1000万人を超える観客を集めている。

それ自体が、

社会の認識が変わってきたことの証だと思うのです。

 

 

子どもから大人まで、「多様性を受け入れることの大切さ」

というメッセージが、

自然に心に届く時代になったのならうれしいです。

牛歩の歩みでも確実に進んでいる

日本社会の変化も、そんな感じだと思います。

一気に変わることはありません。

でも、確実に、少しずつ、変わっています。

4年前と比べても、その変化は感じられます。

「正しく理解してくれる

ドクターに出会う」ことの大切さ

だからこそ、今、必要なのは、

「正しく理解してくれるドクターに出会う」ことです。

 

本田先生、大島先生のような、

この特性を深く理解している医師が、もっと増えてほしい。

 

そして、そういう先生たちに出会うための

「情報」が、もっと広がってほしい。

 

児童精神科医は全国で561名(2024年4月現在)。

精神科医全体の約1.2%に過ぎない、とのこと。

 

一方、発達障害の診断待機は、全国平均で2.6ヶ月。地域によっては5~6ヶ月待つことも珍しくありません。

 

こうした現状を改善するためには、医学部の教育の中で、

発達障害についてもっと深く学ぶ機会が増えることも、

大切だと思います。

「知ること」から始まる変化

世の中の変化は、「知ること」から始まります。

「ズートピア」のような作品を見ることで、

多様性について考える。

テレビ番組で、発達障害について学ぶ。

そして、身近に、そういう人がいるのだと気づく。

その小さな気づきが、積み重なって、社会全体の認識が変わっていくのだと思います。

希望を持ちながら

娘が自分を隠さずに生きるという過ごし方をしてほしい。

その願いは、同時に、「社会も変わってほしい」

という願いでもあります。

 

「あなたは、あなたのままで、いい。」

歌詞の中だけでなく、映画の中だけでなく、そうなってほしい

 

その一歩が、「知ること」から始まるのだと思います。

牛歩の歩みでも、確実に進んでいる。

そう信じながら、今日も、歩んでいきたいと思います。

もし、同じような悩みを抱えている方がいたら、

どうぞお気軽にコメントをお寄せください。

 

皆さんの経験や情報も、

大切な「知ること」の一部だと思います。