発達障害の娘のやりたいことと、できないこと
こんにちは
人間、やりたいって思ってできることと、やりたいって思ってもできないことがあります。
例えば、私が今からロイヤル・バレエ団のプリンシパルになりたいと思っても、それは無理。
でも、茄子の(大好きなんです)の料理専門家になるって決めたら、、できる、、、かも、、しれない?笑。
そして、たとえ、すごくバレエが上手でロイヤル・バレエ団の試験にも受かると保証されていても、イギリスの水が体に合わずに蕁麻疹が出る、、となったらそれは、技術的に可能でも、人間として無理ってことですね。
こういうこと、そこまで手に入りそうなところにあるのに、どうしてもそれがネックで越えられない、、というのは悔しいことだと思います。
我が子たちにはそういうことがいっぱいあります。
それを単純に、詳しい事情も知らない方から、
「やりたくないみたい、」とか、
「やる気がないとか、」とか、言われてしまうこともいっぱいありました。
バレエの例で言えば、技術があるんだから、イギリスに行けばいいのに、勇気がないのね、きっと、なんて言われたら、、
水が合わなくて行ったら蕁麻疹が出ちゃうから断念しているのに、、わかって、、、って気持ちになると思います。
小さい時から、きっとそういった、気持ちとできることのズレがあったのだと思います。私はそこをわかっていたんだろうか??
いや、、わかっていなかったなあ。。。
芸術を追いかけている双子の娘たち、、それは人に見てほしいとか、拍手が好きとかそういうことでは一切なく、
歌うのが好きで、演技が好き、パフォーマンスをするのが好き、だからそれを仕事にできたら最高だと思っているからです。
少しは、「人から見てほしい」とか「ドレスを着ている私が素敵、うっふーん」とか、自己顕示欲があればいいのかもしれませんが、全くない。
だからどこまでも真摯です。どこまでも真面目で、どこまでも歌が好き、演技が好き、表現することが嬉しい。
その「大好き」は一般的には、その道のプロになるのに一番大事なこととされていますが、、彼女たちの場合にはちょっと違う。
そしてそれをイギリスで必死になってなんとかしようとしているのがNです。
どんなにそれが好きでも、その世界でありがちな傾向に対応できるかどうか?は、話が別です。
変更が多い。
ローテーションがない。
舞台によって、出し物によってメンバーが変わる。(出演者が変わるのですから当たり前ですが、、慣れるのに時間がかかります)
大勢が一度にわいわい話して盛り上がる、、、耳が耐えられずその場にはいられない、
または全ての声がいっぺんに聞こえてしまうので頭の中が整理できない。
突然、効果音が鳴り始めたりする。
そして、安定とは程遠い職種です。
私も音楽で50年間食べてこられたのは、みなさまの、両親のおかげ。
何が幸せなのか?を探りつつ、任せつつ、任せ切られず、、行ったり来たりしています。
それでもできることは何か?
自分たちが嬉しいことは何なのか?
どこかに生きる道はないか?
それを手伝ってほしいところは手伝いつつ
そばにいて支えていくことが私の一つの仕事です。
あなたはあなたとして素晴らしい。
それを生かすところがどこかにあるはず。
そして、それを一人の人間として
受け入れてくれる社会を望んでいます。