発達障害の娘が、右半身麻痺の母と共に過ごすこと
こんにちは
96歳の母を箱根に連れ出しました。
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ドライブ、旅行が大好きで、これは自分一人で歩けなくなってから妹が、暇を見つけては連れ出してくれていますが、昨日は私が。
自分で動くことができない彼女にとって、車での移動は、普段の生活とは異次元、そんな気がしているかもしれません。
箱根は今の我々の住まいからは比較的近く、時々行きますが大事なのは車椅子が入れるトイレがあること。これは切実な、大事なことです。そして今では随分と多くの場所でその用意があり、スロープもあり、便利になりました。
そんな私の母と一緒にいる時には、Hは精一杯の話題を見つけ話そうとします。
年齢から言っても、あと何十年も共にいることはない、そう思ってか、懸命に話題を探しては話します。が、この彼女の「懸命」が外からは、なかなか見えません。
だから、側から見ると「おばあちゃまと仲良く話している孫」にしか見えないのです。
母と離れると、全勢力を使い終わったように疲れていますが、それもきっと一般的には想像することが難しいと思います。
そして、母がトイレに行きたい、あれをとってほしい、、と言った時、これは母はそれができない、手伝わなきゃ、という信号がすぐに脳に行くので、すぐに代行したり、助けようとします。
娘のHから見ると、語弊があるかもしれませんが、羨ましいこと。「できないことが見える」「ハードルが可視化されている」ことだからです。
母に「その辺掃いておいて」は頼まない、彼女はできないとわかるから。
Hに「その辺掃いておいて」は頼む。彼女にはできないとわからないから。
Hは歩けるし、普通に話せるし、理解もできるし、、だから「わかるはず」そう思ってしまう方がいらっしゃる。
だから、頼まれて、???の顔をして立っていると「怠けている」「わがまま」と思われます。
でも、これ、「その辺」が彼女にはわからないんですね。
そもそも言っている意味がわからない。
『その壁から、こちらの机の間を、この道具を使って5分間掃いてください』
これならわかるんです。
どのぐらい綺麗にしたらいいのか
どの道具を使ったらいいのか
わかっていたらできます。
誰よりもきっと綺麗にする。
逆に母は、こういうこと、きっとわかるタイプ。でも体が動かない。
そんな母をHは「動けないから」と一生懸命に、せめて「退屈」と思わずに済むようにと頑張って頑張って話題を探します。
私がHを、すごい、、、って思う時でもあります。