発達障害の双子の海外生活で感じた社会事情
今日はいいお天気の湘南です。見てくださってありがとうございます。
季節は春に移行しつつあります。
お花屋さんの花も賑やかになってきました。
さて、花は花でも、、ひまわりがついた緑色のランヤード(首からかけるストラップ)をご存知でしょうか?
元々はイギリスの空港で始まったとのこと。認知症になった方々に首から下げて使っていただき、その方を周りから見守るような社会を!!と提案されたものです。
今ではヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア以外にも広がっているのだそうで、ドバイ万博でも見えない障害がある方々や認知症の方々を支え、有効に使われたそうです。
日本ではまず、見ることがありません、後何年かかるかなあ。
娘たちがいたオーストリアでは、このストラップをかけることで周りにいる方々が見守るという体制ができているように聞いています。
娘のストラップには、「自閉スペクトラム症です」と書かれた札が付いており、その裏には、何かがあったときに連絡をしてほしい場所が書いてあります。娘はウイーン時代、彼女の歌の先生の電話番号を書いていました。
パニックが起きても、道端でうずくまってしまってもこれを見れば、最低限の情報がわかるようになっています。
これで何度も何度も街中パニックになった経験を持つ娘は、このランヤードでお店の方々、通行人の方々に適切な行動をしていただきました。
痙攣をしている、大声をあげている、過呼吸になっている、、そういう時に日本では、「大変!!救急車を呼ばなきゃ!!」「お巡りさんに誰か連絡して〜」となりがちですが、彼女は、どんどん慣れない人と会うことになり、パニックは逆に大きくなってしまいます。
それよりも暗いところに連れて行ってほしい、背中を撫でてほしい、頭から毛布などをかけて暗くして欲しい、、という要望がありますが、パニック中はそれを伝える術がありません。そんな時に、このランヤードがあると対処方法がわかったり、家族と連絡が取れるというメリットがあります。
今は、娘がこれを日本で下げていても、「何か見えない障害がある人なんだ」と周りがわかることは、まずありません。
紅白で白いクロスが描かれているヘルプマークを下げていても、席を譲っていただけることさえ稀です。
若年認知症の方々も見えない障害、パッとわかって社会全体が見守ってくださるようになったらいいですね。
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