発達障害の双子は、耳のプロ?
今日は、二人の耳について。少し長めです。。
二人はASD(自閉スペクトラム症)ですが、よく言われている特徴の多くが当てはまり、、
というよりも、かなりその特徴は激しく出ています。
当事者の会に行っても、彼女たちが一番、音に対して敏感で、「みんなはそこまでひどくなかった、、」って。
小さい頃から大きな音がすると耳を手で塞いでいましたが、
私もそうだったので、あら、似てるわね、、としか思いませんでした。
が、バイクが通った時に、あまりに音が怖くて、道の真ん中に突っ伏した時には、びっくりしました。
車道にうつ伏せてしまうものですから。。。
自転車のブレーキ音はもちろん、
蛍光灯の通電の音、
自動ドアや、監視カメラ、
まあ、よく聞こえるらしい。
時々、セキュリティのための赤外線?監視カメラ、の音が
凄まじいところがあるらしいのですが、
こっちにはナーンにも聞こえないので、
いきなり、二人が耳を塞いでしゃがみ込んだり、
その場から逃げようとしたりして、初めて気が付く始末。。
音楽を生業としているので、
多少は私の耳も敏感なはずなのですが、
彼女たちに比べたら、
耳に穴が空いてないとも思えます
楽器を弾く、歌を歌う、、そんなときに話題になるのが絶対音感ですね。実は私もそうです。絶対音感
があります。
が、、、
彼女たちのそれは、凄まじくて、コマーシャルの鼻歌などを歌ってちょっと高さが違うものなら、キーが違うんじゃない
なあんて言われてしまいます。記憶とくっついて、オリジナルと全く同じ高さでないと、気持ちが悪いと言います。
音楽や語学をやるには、この耳は本当に便利です。
特に双子の彼女たちは、息もぴったりなので、
じゃあ、この曲歌おうか、、となったら、
同時に、同じ高さで歌うことができるのです。
伴奏がなくても、彼女たちに言わせれば「だってこの音から始まるって決まってるんだから」って。語学も発音はその敏感な耳で分析して聞いているのでしょう、なんの言語を話しても、その国の人のように聞こえます。
が、便利なようで、そのメリットが発動されるのは稀です。街中は音だらけ、そしてそれを、全て耳に入れてしまう彼女たちは、時々、耳が痛いと言います。キリで突かれたようだと。
そこで大事なアイテムがイヤーマフ、ヘッドフォン、イヤフォンの類です。
もう、もう、もう、もう、幾つ試したかわかりません。ここで面白いのは二人の違いです。
一人は、なんでもいい、、というのは大袈裟ですが、そんなに凝ってはいません。
が、もう一人は、スペックもよく読み、調べてから買う。徹底的に調べる。
ところが、これ、評判が良くても、その人の耳に合っているかどうかは別ですね。悩んで悩んで買って、自分の苦手とする周波数に効くとも限らないんですね。
調べても、思っていたのと違ってた、、ということもあるので、その「お試し」は必須。
イヤフォンなんてみんな同じ、、、ではないんですね。人間と同じそれぞれ得意不得意があります。
一番彼女たちの耳を守ってくれるのは、工事現場でドリルや掘削機を動かしている方が被っている大きなイヤマフ。
でも、すごく大きいから、持ち運びには不便で、しかも、圧迫もありますね。なんといっても物を食べている時に、とても違和感があるのだそうです。
最近のイヤフォンはノイズキャンセリングがついていますね。音を消すために音で制しているので、その音がうるさいらしいです。
これはほんの一つの例で、子供の泣き声は消すけど、低音の騒音は消さないとか、、なので、最低3種類は持ち歩いていて、
用途に合わせて付け替えています。
そして視覚も過敏なので、サングラスを持ち歩いているし、、、
話せなくなった時に、iPadで話すから、それも必需品だし、、
本当に彼女たちは荷物が多くなってしまいますね。
補聴器の反対が、できないかなあ、、と。
耳に突っ込むのではなく、耳にかけるだけで音が小さくなるグッズ。。。