発達障害の双子の「不安」について
今日も読んでくださってありがとうございます。
このブログは、
発達障害をよりわかっていただきたい思い
こんなことが起きたよ、という当事者の母としての振り返り
こういうこと、気をつけてる、というヒント
こうなったらいいなあ、という希望
などを書いています。
今、発達障害は、マスコミをはじめ、書籍やネットでも多く語られるようになりました。
アスペルガー症候群と呼ばれていた頃から考えると、認知度も高くなってきました。
これが、その存在だけではなく、発達障害を抱える者の親として、もっと知ってもらいたいと切に思います。
生きていくのには、誰にでも、喜びと、困難が生活の中に横たわっています。
我が子の場合には、ちょいとハードルが多い。生きていくのに、我らが普通に難なくこなしていることがハードルとなることが多く、
その中には、え?こんなこと?というものもあります。
例えば朝、その日の予定が決まっていないと不安になります。
学校時代は、その不安はなくてすみました。
決まった時間に出て、決まった時間に帰る。
昼間は学校のスケジュールの通りに動く。
が、学校を卒業した今、彼らは、舞台上で働く道を選びました。
つまり自由業
自由業はただでさえ不安定なものです。自分でスケジュールを決めていく必要があります。しかも仕事が定期的ではない。
ここが一つ困難。
では朝起きて決まっていないと、、どんな気持ちか???
乗るべき電車はあるけど、
その先に線路が何も敷かれていないので、
どうしたらいいか、どこに行ったらいいかわからない、、
そんな感じのようです。
きっとこんな日になるのだろう、
こんなことが起きるんだろう、
こんな人と会うのだろう、
という何となくの予想がつかないんですね。
だから、この予定を立てることはとても大事です。
今、共に住んでいる双子の一人とは、
毎晩これを欠かさずにやることにしています。
翌日のランチの時間、夕食の時間も含め、
彼女の時間割を一緒に作ります。
できれば何を食べるか、、まで決まっていると安心らしい。
彼女たちにとって、「安心」はとっても大事。
予測のつかないこと、つまり、ハプニングに弱いのですね。
内容を聞けば、きっと「そんなことで?」って
思われる方も多いと思います。
ここで買い物をして、、という予定の中に、
私が「あ、銀行にちょっと寄っていくっ」と急に付け加える事、それは彼らには負担です。
それ、、線路の上からズレてる、、
そう思えてしまうのだそうです。
そして、その線路は、予定が変わったことで
その先がなくなってしまう、、そんな感じなのだそうです。
急にどこかに寄っていく、、
ということも不安の材料になるなんて、
大きくなってからわかったことの一つでした。
予測ができること、予定があること、
彼女たちにとってはとっても大事なことで、
それをビジュアル化しておくことも大事です。
文字でも、絵でもいいので、それをどこかに書いておくと、
より安心なのだそうです。
生活の中で「安心すること」は