発達障害の双子が海外に目を向けたら、、
世の中、そうはいかない、、それは正論だけど、そうはいかない!ってこと、いっぱいあると思います。
今日は、「そうね、、仕方ないね、、」ということが難しい双子が海外に活路を求めたお話を。
不条理、不公平、差別、などになぜか小さい時からとてもとても敏感でした。
世の中には、こんな世界もあるのだと知った大きなきっかけは、あるワークショップでした。
高校を3ヶ月で中退、突然の休講や選択授業でクラスメイトが変わることなど、、つまり日常の変化に耐えられませんでした。
「毎日、違う学校に行っている気がする、毎日ずっと緊張してる」そう言っていました。
6月で辞めてから、毎日、我が家の自室でひたすら歌う。ひたすら歌う。そして好きなミュージカルの歌手のインスタを見る。
その繰り返しでした。とにかく毎日歌っていました。そこである日、大好きなミュージカル歌手のワークショップがフランスの片田舎で行われることを知ります。どこ?これ。。。聞いたことない場所。。。
でも、行きたい、、ずっと一人で家で学んでいただけの彼女、そこで悩んだ挙句、応募することにしました。
なんの書類が必要なんだろう?声を送ってください、、以外何も書いていなかったので。。。
学歴?全身の写真?(日本では当然)何も書いてない、、
問い合わせると、逆に聞かれたようです。。。
「なぜ、そんなことが必要なの?私はあなたの声が聞きたいだけ、男か女かも別に関係ないし、見た目も関係ないの」
ガーーーン、、そんなこと、あり??!!
そんな答えだったと記憶しています。彼女は、デモテープを送って合格してそのワークショップに行き、そこから世界では色々なことがOKということを知ることになります。
得意なことを専門の学校で学ぶ道が広がっている、それには、高卒認定さえもいらない学校がいっぱい存在していることも知りました。
本音と建前がある日本では自閉スペクトラム症としては生きにくいのが実情です。
「歌が上手い人」だけではなく「人付き合いもうまくて」「コネがあって」「スタイルが良くて」
最初からこれが書いてあればね、、、。
特に中学生ぐらいの年齢では、なかなか本音が見破ることができず、苦労しました。
でも、それでもだんだんと開けた学校も出てきました。
わかってくださる学校、小学校や中学と連携して情報を共有してくださる学校。今、彼女たちがその年だったら、そこにいかせただろうなあという学校。
でも時間は巻き戻せないので、今の日本で彼女たちが、こうなったらもっと生きやすいのにな、、とできることを模索し、自分の取説を作り、そして情報にアンテナを立てます。
まずは知っていただくこともとっても大事。
どんな人たちなのか?
発達障害の人たちには、どういうニーズがあるのか?
車椅子の方のスロープのように、見えない障害のスロープは、こんなこと!お知らせすることも大事なことだと思っています。
写真は親子3人で、コロナ期に作った動画のショットです。