音楽は環境が大事だあ
私のピアノ人生は3歳で始まりましたが、その前から音楽に取り囲まれていたのは事実。
誰も専門家はいませんでしたが、父は演歌からクラシックまで口笛で名曲を再現することができた音楽好き。
別に全く格調高い人では無かったけど、ベートーベンのシンフォニーが好きでよくレコードを聴いていました。
母はあまりうまくはなかったけど(なんといっても3拍子の曲を2拍子で取っていた記憶あり)よく歌ってたっけ。
あれ?これだけだ。叔父、叔母、従兄弟、誰も歌ったり踊ったりしてるのをみた事がない。。。
じゃあ、、、、はっきりいって父だけなのかもしれない。音楽好きは。
でもでも、ピアノの先生は、我が家の裏に住んでました!これは私にとって大きなことでした。
我が家には裏木戸があって、そこを開けると先生の家。
先生の家の庭には、茗荷がいっぱいあったのをよく覚えてます。お稽古に行くのに1分、たったの1分。
それは楽ちんでした。
でもなかなか厳しい先生で、怒られたことでピアノの椅子の上でお漏らしをしていた子もいたっけ。
私はその頃、自分でピアノが好きだったのかどうかなんて、覚えちゃいませんが、それでもピアノの先生になりたいと思った記憶はあるのです。なぜか
先生がテンポを取るためにスリッパで拍子を取っていたそのスリッパが、、美しかったから。鳥の羽のようなものが付いていて、拍子をとるたびにふよふよ動いていました。あれ、やりたかったなあ。もう一つは、鉛筆でピアノの鍵盤の端っこにあるスペースをコツコツ叩いてた。それをされる方ではなくて、やる方になってみたかった。
何がやる気にさせるかわからないものです。でも幼い頃に一番強烈に覚えていることは、先生がおトイレに行ったこと。
先生は、なぜかトイレなんて行かないって信じてたから。
そしてその先生が今、私に残してくれたものは、巨大なる、超ウルトラ便利な和音の抑え方でした!!!
それが今でも私の大きな宝物なっていて、今、その宝物をみなさまに分けるべく、考えているところです。
六十年近く前に教えていただいた事なんですよ。もう少々お待ちくださいね。