人の噂や、聞いた話はあてにならないというお話。
ここ10年ほど、音楽を担当している幼稚園では、3月の卒園の時期にお母様方から「おせわになりました」ととあるものをいただいてきた。それは「紅茶」実際母は毎日飲むし、いいのだけれど、毎年毎年紅茶で、なぜ?という素朴な疑問が。。(いただいておいて御免なさい)なぜか?私は外でも家でも滅多に紅茶は飲まないからだ。いや、これは誤解のないように。決して、「いらない」と言っているわけではなく、、母の口に芳しい美味しい紅茶が届くのでいいのだけれどね。

ある日、数ヶ月前である。先生はコーヒーは召し上がらないんですか?あるお母様から、立ち話で聞かれた。
え?ああ、コーヒー大好きですよ。絶句しているそのママ、、どうもおかしい感じ。。。

あのう、、先生、と徐に話だした。

毎年の申し私のところに、、「秦先生は、コーヒーはお嫌い」と書いたるのだそうだ。

ひえええええええ、大好物なのに?なんてこと?そのママも、え?それは、書き換えておきます、、と。
だからお紅茶だけがずっと続いていたのね。。。と納得し、今年もやってきた卒園式。

卒園式の歌も、卒業記念のCDも私の歌を使っていただいているし、賞状を受け取る園児たちのBGMも担当しているから、毎年、涙。。。であります。そして

「ありがとうございました」の後 いただく紙袋。。
人間、あの立ち話があったからどうしても中身が気になる。
きっと コーヒー好きと書き換えてくださった。。

そして中身は、なぜか また紅茶。
人の噂がまことしやかに10年も続いていて、間違いだったとわかった今も、続いているという不思議なお話でした。