いよいよ、「花咲か爺さん」を歌う季節になってきた。この歌は、桜を追って西から東へ、休暇をとって写真撮影をする方のニュースを見て、ふと想像した爺さんの姿をうたにしたもの。

こんな時思い出す爺さんの顔は昔々の「ものがたり」の本。古くて少し茶色かかった紙の色と、破けた紙の表紙カバーに、古い活字で題名、カビ臭くて、それでも捨てられなかったものも、流石に今はなく、その時の絵と物語が頭にあるのみ。泣いた赤鬼の顔、ブンブク茶釜のたぬき、三つの斧の湖、鶴の恩返しの機織り機。

が娘たちに読んだ本の挿絵は、とんと記憶がない。散々、毎晩読んでたのにな。途中からは創作話が面白くなって(私がね)、野菜の幼稚園の話とか、逆さまベッドの話とか。。

話がそれたあ。。。

そのものがたり全集の中での爺さんは消え入りそうに痩せていたっけ。

弱っていた犬のシロを助けるところから、この花咲か爺さんは始まる。枯れ木に巻く灰から花が咲いておしまい、、

ではなくて、意地悪な隣の爺さんが最後まで失態をし続ける。なんてこった。

こういった昔話はおとぎ話と言われるけど、おとぎ、、の伽とは、人の横で慰めたり励ましたりする行為をいうらしい。

そういう意味では、お伽歌を作ってるのかもしれない。私。